桜もイイけど銀杏もね。

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人は深い穴に落ちる時、輝いていた時ばかりを自他共々引き合いに出してしまう。
という訳で、朝から私の頭ン中を占拠するは、金髪(自前)文金高島田姿の花嫁KEIKOの笑顔なのであった。小室でなくKEIKO一色なのは、やはり私が女の立場であるからかもしれない。祝宴が盛大であればあるほど、勝ち組と言い難い時期外れ感充満の中、あの人は笑顔でゴールテープを切ったのだ。なんか、凄いもん見たなーと思って一週間くらい会う人会う人に話したな。でも、ずっと出しっぱなしでイライラしていた夏物が、収まるところに収まったみたいなスッキリ感もあったのだけれど。
金はあればあったで、無ければ無いで、恐ろしいもんだなと、連行される小室哲哉の顔を見ていて思う。彼も、彼を訴えたという人も、仲介したという人も、皆なぜああドス黒い色をしているのか。ドス黒く、なりたくないもんである。

昨夜、家人から「晩秋にぜひ観るべし」と前々から薦められていた『転々』をようやく観た。実に、実に良い作品であった。たまたま少し前に『ロスト・イン・トランスレーション』を観たばかりで、偶然「東京の街」を描いた作品が続く事になったけれど、ソフィア・コッポラが撮る東京はどこか異国めいていて、それはそれで魅力的ではあったが、三木さんが撮る東京は、今、窓の外を覗けばすぐそこに見える景色であり、いつか歩いた事のある道であり、見た事のある建物であり、やはりこちらの方がしっくりくるのだった。20年近く東京暮らしをしていると、全てが心象風景としてすり込まれている様で、映画を観ているというよりは、一緒に歩いている感覚で、たらたらと楽しめた。
オダジョーも、くどいって位の小ネタの嵐も、時効警察コンビ(岩松さんと布施さん)も、厄介な女・広田玲央名 も、お母ちゃんな小泉今日子も良いけれど、やはり何といっても三浦友和最高!『流星の絆』でもイイ味の刑事を演じているが、この作品でのトボケぶりは素晴らしい。二枚目俳優、百恵ちゃんの夫、洋服の青山から、この転身ぶりは見事。
私は子供時代にテレビドラマで、えん罪により死刑執行された主人公・三浦友和が、奇跡的に一命を取り留め、シャバに出た後(死刑は一度執行されるとそれで終了である事もこの時知ったのだけれど)真犯人を自らの手で見つけ出し、裁こうとする、という物語を見た事があるのだけれど、首に絞首刑の縄痕を残したまま、真犯人を捜す姿がたいそう迫力があり、えらく感動した覚えがあるのだけれど、それ以来の三浦友和株上昇。

世は銀杏並木が真っ黄色になる季節。大の男二人と同じ様に、背中を丸めて、スニーカーを履いて、たらたらと歩くのには最高である。お金などあってもなくても、こんな時間を楽しめれば、人はドス黒くはならない。そう思う。

 無性に銀杏食べたくなってきた。お一つよろしくお願いします。
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by sakamotochiaki | 2008-11-04 17:59 | ◎こんな日々 | Comments(2)
Commented by FujinoTakehisa at 2008-11-05 20:36
2つとも僕も好きです。
甲乙つけがたい!って、別に甲乙つける必要も無いと思いますが。

三浦さんホントいいですよね。
オダくんまだまだ甘いよって言うてるみたいな。
松ヶ根乱射事件の三浦さんもいいですよ〜すっとぼけてて。笑
Commented by sakamotochiaki at 2008-11-05 21:43
zenQ君
実は今、再び鑑賞したところ。
で、一人でお酒飲んだ後だったもので、うっかり泣いてしまった。
花やしきの場面は、ずるい。大林宣彦か!って感じで。
ああいう下らないのについ泣けてしまうというのは、一番良いですね。
馬鹿馬鹿しいと切ないはワンセットですね。

松ヶ根乱射事件にも出てるのか〜友和!
主演の青年、同郷なので注目しているのだけれど、
コレ、まだ観られてません。観なくちゃ−。

ダージリン急行はどーでしたか。(こちらもまだ観てない。というか、観てない作品だらけだなあ)