殺気立つナイロン

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あー、年末恒例タモさん密室芸@徹子の部屋、面白かった。
今年は赤塚さんの映像を見ながらのトークもあって格別しみ入るものがあった。録画すれば良かったなあ。

なんやかんやで23日を高円寺のラーメン屋『不知火』、24日を高円寺の焼き鳥屋『ディズ』で食べる事になり、クリスマスを匂わす食事を取る事も無く、たいそう安上がりに済ませていたので、ならばと昨夜は家で豪勢に行こうとお刺身やら、いつもよりちとお高めのチーズを買って、久しぶりにラム焼いてみたり、クスクスサラダ作ってみたりした。まあ、豪勢にとか言いつつ、手元にあった金券をフル活用したので、やっぱりとっても安上がりだったのだが。

荻窪まで食材買い出しに歩いて行って、帰りはワイン2本、トマト缶2缶の入ったリュックに背負い、両手もふさがっていて、まこと主婦業とは何かのトレーニングの様よなあ、と思う。そういえば長野では中学の必修科目に「登山」があり、しかも3000m級のハードなもので、それだけでも凄いってものだが、本番までの体作りもぬかりなく、校庭で走り込みをしたり、本番に履くのと同じトレッキングシューズを履いて、わざわざ辞書やら重たそうなものをリュックに詰めて登校するのだという。(以前「秘密の県民SHOW」で見た)
そんな過酷なもん、ボイコットするヤツはいないのか!と思ったら、当日欠席した者は追試ならぬ「追登山」があるのだそうだ。登山が追っかけてくるなんて、ああ恐ろしい。そういえば長野出身の友人知人には堅実で、辛抱強く、しっかり者が多い気がするのはこのせいか。と妙に納得してしまうのだが。
さておき主婦業はそれをやる事により、単位が貰えるわけではないし、卒業もかかっていないから悪戯に疲れてしまうだけだが、逆な言い方をすればのんきよなあ。そもそも電車に乗らずに徒歩で行くのも私の勝手な訳だしな。

青梅街道を歩いていたら、全身アーミーカラーなオッサンに追い越された。昨日の日中はかなり暖かかったのに、上着もズボンもモコモコとしたナイロン製。ごついブーツにリュック姿で私のすぐ前を歩いていく。突然、ベキ!とアルミ缶が潰れる音がして、ビックリして音のする方を見たら、オッサンがゴミ集積所に転がっていた空き缶を一つ、通りすがりに踏みつぶした様だった。顔は見えないものの、そのモコモコの背中は明らかに苛立っていて、異様なオーラを放っていた。
またしばらくすると、オッサンの目の前に『アメリカンビューティー』よろしく風に舞うコンビニ袋がヒラヒラと飛んできた。まさか…と思ったが、オッサン、今度はそのコンビニ袋を力一杯、空中で蹴り上げたのだった。モノがモノだけにパスッと音を立てただけで、蹴り甲斐も無く、そんなものを蹴った所でその苛立ちが収まるものでもなかろうにと思ったが、おそらく本人もそんな事わかってやっていた。
そこからは、そのオッサンと誰かが擦れ違う度に緊張が走った。前方からよろよろと自転車を漕いでやってきた爺や、杖をついた婆、夕飯(明らかにクリスマスな)買い物袋を下げたオバハンや、若い母と幼い子供など、同じ様に蹴り飛ばしてしまうのではないかと。ipodを聴いていたのに、オッサンが歩を進める度に、ナイロンとナイロンが擦れる音が響いて、それが何やらもの凄く恐ろしいと思った。
老人、女子供は無事にやり過ごしホッとしたが、ランチに向かうらしき若いサラリーマンの群れがやって来た時は、肩がぶつかろうがお構いなし、と強行に突破し、しかもすれ違いざまに何か捨て台詞を吐いている様だった。

問題は一旦は私を追い越したはずのオッサンの歩みが意外と遅く、結局私に追いつかれている事だった。私としては早く目的地に行きたかったが、この状況で、このオッサンを追い抜くという行為は、何だかもの凄い危険を伴う様に感じた。追い越して、背中を見せてはいけない相手であるという予感。かと言って、ダラダラと何処までともわからないまま、後ろについて歩くのも不穏だし、時間の無駄だったので、仕方なくわざわざ反対側の歩道に渡り、もの凄い迂回してオッサンを追い越した。
反対側を歩きながらチラッと振り返ったら、オッサンはY字になっている交差点内の車両進入禁止エリアのど真ん中に立ち、「文句あるのか」と言わんばかりの態度で信号待ちをしていた。危険極まりない行為だが、今のこの人ならば車すら蹴り飛ばしてもおかしくないという程、相変わらず、全身から負のオーラが出ていた。

年末や春先、世の中が浮き足立っている時って、頭のおかしい人を含め、何だか殺気立っている人が出てくるんだよなあ。昨日のオッサンは、見るからにという感じだったから、こちらから距離を取れようものだが、よく家人と話すのは見た目は普通のサラリーマンなのに、突如振る舞いが殺気立つ人(口調とかヤ○ザか?ってほどの)というのが一番怖いし、咄嗟に対処が出来ないのが厄介。
まあ、そもそもそういうものに敏感にならざるを得ないというのも、さびしい話だけれど。
さて、仕事再開。

オマケに昨日の道中撮った写真。
青梅街道沿いにある「貝専門」のお店。貝専門ってのが凄いと思う。
いつも婆さん達が店先で座ってだべっている姿はイタリアの様。
言うまでもないが、クリスマスなど無関係。
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JR高架下のひだまり。ああ、猫ってのは。
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あと、豪勢写真。ラム旨かった−。
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何とか年内に仕事終了したーい。お一つクリックよろしくお願いします。
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by sakamotochiaki | 2008-12-26 14:39 | ◎こんな日々 | Comments(0)