よし、生きる。

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前の日記、有言実行という訳ではないけれど、昨日は下北沢にとある芝居を、今日は新宿バルト9に『スラムドッグミリオネア』を観に行った。
芝居の事は、まあ、語りますまい。『スラムドッグミリオネア』、観に行って良かったっ。

ダニー・ボイルの作品は『トレインスポッティング』しか観たことがないのだけれど、冒頭子供らが追われ逃げる場面が『トレイン~』の冒頭の、やはり追われ逃げるレントンと重なった。どうでもいいけれど、そういえば当時、部屋の壁にレントン(まあ、ユアン・マクレガーですけど)のカラーコピーを貼っていたのだ私は。それで、それを毎日眺めながら(?)一世一代のダイエットを敢行していた。ダイアン(ヒロイン)みたいなスリップドレスを着られる位になってやる、と本気で思っていた。うーん若い、若いなあ。実際20代中頃の話だ。(その後、スリップドレスとはいかないまでも結構痩せたのだけれど、逆にどんどん肥えていくユアンにダイエット欲も萎えたのだった。そもそもレントンの役作りで一時的に痩せていただけだったんだよね、彼は)

さておき、『スラムドッグミリオネア』。
終始気持ち良く疾走する物語。止まった様な映画も好きだけれど、やっぱりテンポ良く引き込んでくれる映画が私は好き。芝居もそう。
今回初めて行ったバルト9が音に迫力があって、そのお陰もあったかもしれない。音楽と、錯綜する映像が、実にピタリとハマって気持ちが良かった。そのハマリ具合とスラム街の描写のせいか、大好きな『シティオブゴッド』と重なる部分も多かった。土と火薬と生と死の匂いが充満する世界は、どうしてこうも魅力的なんだろう。スクリーン越しだからそんな事を言っておれるのだというのはもちろんだけれど、心がヒリついてたまらない気持ちになる。ゴミとうんこにまみれた少年が走っている姿だけで、ドードーと泣けてしまう。猛スピードで走る列車の屋根に小さな2つの影、というだけでウブブブとなる。歳のせいか。いや、皆、目が生きているからだ。どのキャストも目がこれでもかと生きていた。それが、どうにもこうにも眩しいのだった。
『戦場のピアニスト』でエイドリアン・ブロディの鼻が気になって気になって物語に集中出来なかった過去を持つ私だが、主演のデーブ・パテルの主張する鼻にはスッと馴染み、むしろその鼻がいい!というくらいで、ヒロインのラティカ役は幼少期、少女期含め、全てのキャストが美しかった。『トレイン〜』のダイアンもそうだったけれど、女も惚れ惚れする美しさであった。

ザックリとした設定しか知らなかったのも良かったのか、大河ドラマのような年月を、最後まで一瞬たりともダレる事なく、むしろ終わりが来るのが勿体ない様な気分で観る事が出来た。ミリオネアの部分はご都合主義ではあるものの、それでも良い。全然良い。それが運命なのだから。最高のエンターテイメント。
物語の大部分が人の暗部でしめられているが、それを上回る強い光が残る作品。見終えた後は、どうにもこうにも力がみなぎる。よし、生きる!という様な。いかにもインド映画といったエンドロールも良かった。もう一回観てもいいな。


話は全然違うけれど、昨日下北沢を衝動買いの権化と化して、1人ブラブラしている時、たまたま通りかかった小さな印刷屋のショウウィンドウに「ママ名刺」という文字を発見。添えられたポップに「公園デビューに!」と書かれているのを見て、5m位後ずさり(気持ちね)。うおえええ~。今どきのママさんらはそんなもん持つのか。どのくらい当たり前の事なんだろう。そもそもそんなもん要るのか。口頭じゃダメなのか。肩書き部分は「彩夏ママ」とか「悠斗ママ」なのか。やっぱりフォントは丸ゴシックか。
うおえええええ~。そこまでしないといかんのか、今どきの公園デビューは。確かに私の様な、人の顔と名前をいつまでたっても覚えられない様な輩にはお助けグッズであるかもしれないが、何か、とても、気持ちが悪い。紙も金も無駄だ。ママ名刺だらけの名刺ホルダーとか、相当に恐ろしく思えるのは私だけ?


さて、展覧会が終了後、残ったものは余分な脂肪。制作過程のストレスから取りすぎた糖分と、うめにより早起きを余儀なくされ、朝っぱらからガツガツ食べ、胃袋が拡張したのと、お日和も良くなったお陰で飲み過ぎによる。ジワジワと本格的にダイエットをしなくてはならない。昨日、久々に試着で撃沈し諦めたパンツもあったので。ああ、今度は壁に何を貼って頑張ったらいいやら。ラティカかなー。


おまけうめ。何やってるんだ、アンタは。(ちなみに夕飯後。目を離した隙に空のチーズの袋で覆面)
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最近は鳴き声ではなく、私の顔に噛み付いて起こしてくれやがります。100%目が覚めます。朝が起きられないという方にオススメです。

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by sakamotochiaki | 2009-05-04 22:36 | ◎こんな日々 | Comments(0)