2009年 05月 18日
家人とうめと業務連絡 |
土曜日、家人に誘われお茶の水に出かけた。
もはや外出時の恒例となりつつある家人おすすめカレー店のカレーでランチ。今回は「エチオピア」というお店。辛さは様子を見て5倍(通常の辛口は3倍らしい)の野菜カレーを選んでみたけれど、これがめっぽう旨かった。
昨日ちょっと食べ過ぎちゃったしな、ここは一つセーブして野菜カレーにしておくか、と頼んだはいいものの、食べながら「あー、全然食べた気がしない!やっぱマトンカレーにすりゃ良かった!この似非ヘルシー思考め!」という後悔をする事が、野菜カレーには往々にしてあるのだ、私の場合。しかし、ここのはむぬ凄い満足感。野菜によーく油が回っていて、甘みも強く歯ごたえもしっかりしている。野菜が肉に全然劣っていなかった。日本のカレー的でもありながら、とってもスパイシーで、中間の味(私はよくこう言うのだけれど、旨みみたいなものかな)が出ていて、辛いだけではなく、味と味がちゃんと繋がっている感じがした。重要項目であるご飯の固さも文句なし。量は結構多かったけれど、ルーがしっかりしているので、いつぞやのご飯とルーの比率に問題ありのカレー屋の様に、後半ペース配分に悩まされる事も無く、一口一口に「旨い旨い!」と思いながら夢中で食べた。お茶の水なんて滅多に行かないけれど、ここのカレーを食べるためだけにでも行ってもいいと思った。
その後は無目的に歩き、谷根千エリアを通過して、路地を彷徨っていたら、聞き覚えのある電車の音。この音、この高台の感じと空気の匂い・・・と思ったら、昨年田中泯さんが場踊りをした階段の上に出た。ああ、そうそう、ここだった、とわかった瞬間、その時の光景がフラッシュバック。大勢の人が固唾をのんで見守り、静かなのに耳が圧迫された感覚と、ハーメルンの笛吹きに出てくる鼠の一匹になった様な気分ごと。あれは本当に観に行って良かったなあ。
観に行って良かったといえば、昨日過去の日記を読み返していたら、初めて生で清志郎を見た時のものを見つけた。
そういえばこれが初めてだったのか、というくらい、過去にも何度か行った事がある様な、それどころか何処かで会って会話を交わした事すらある様な気がしていた。何故だかわからないけれど。
とにかくNHKホールで開催された「どんと紅白」が、正真正銘、私の初の生清志郎体験だった。
当時私はメダカ鉢の底にたまったヘドロの様な生活をしていて、不眠症で昼夜逆転し、頭の中も常に霧がかかった様な状態で、何事に対しても無気力だったので、このライブに対しても何の期待もせず、友人に誘われるがままにその場へ向かったのだけれど、今その夜の事を思い出そうとすると、ほぼ清志郎の記憶しかない。紅白という設定上、紅組vs白組という体で進行するものだったのだけれど、白組のトリがが清志郎だったのに対して、紅組のトリはYUKIで、そりゃねーだろ、もー目も当てられませんよ、という記憶くらいか。
あとは日記を読み返して、おお、そんな人も出てたっけな、と思ったくらい。ヘドロな私が、珍しくこれは書き残したいと思って久々に書いた日記。実際これ以降、ずいぶん気持ちが盛り返した。
(以下抜粋)
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元ボ・ガンボスのボーカリスト、故どんとを偲ぶイベントに、大した予習もせずに現地に赴いてしまった私は、参加ミュージシャンの豪華さに驚愕。
元ローザルクセンブルグやボ・ガンボスのメンバーはもちろん、YO-KING、UA、宮沢和史、竹中直人、YUKI、スカパラ、ハナレグミ…等々、どんとをリスペクトするミュージシャンが大集結。これで6,300円はお得。
私的にはノーマークだったYO-KINGと宮沢和史に「歌を歌う事を生業と出来る人」の「理由」の様なものを見せつけられ、素直にひれ伏したが、それを遙かに上回り、呆気にとられるほどに素晴らしかったのは、忌野清志郎だった。
その存在感、声、パフォーマンスには心が震え、今自分が置かれている状況や、悩みや、不安や、複雑すぎて整理しきれない思いを、全て吹っ飛ばし、違う世界に連れて行ってくれた。
高校時代、繰り返し聞いていた声と、全く変わらぬ彼の声に、その空気感に、何だかわからないが、強い「希望」を感じた。
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この「希望」とは、武道館復活ライブで、先日の青山ロックンロールショウで感じたものとそのまま同じ、強い光のようなもの。本当に凄い事だ。
「どんと紅白」の清志郎↓
さて、ここからは業務連絡です。
日付的には明日19日(火)〜25日(月)までの一週間、家を留守にします。
お仕事関係の皆様、PCメール、お電話でご連絡を頂いても即お返事出来ない事があると思われます。お急ぎの際は、お手数ですが携帯まで頂けると助かります。いつも出られる訳ではないのですが。すみません。
一週間も家を空けるのは久々で、何より心配なのは留守番を強いられる家人とうめ。
うめ飯は家人が仕事で不在であっても、自動給餌器のお陰で無問題であるけれど、二人ともどうか仲良くやってくれたまえ。そう、再三書いてきたけれど、まだ距離のある彼らなのだった。
いやしかし「グーグーだって猫である」にもあった様に、私不在の方が案外上手くいくのかもしれない。私に代わって、家人がうめの世話全般をする事で、うめの中で家人の地位が昇格(食事も与えてくれるから、言ってみれば命の恩人)して、シャーフーしなくなるどころか、鳴き方が丁寧になったりして。環境の変化がキッカケで良い方に変わるかもしれない。実際、この所来客が多かったせいか、うめはあまり家人にシャーフーしなくなった気がする。ようやく「この人はレギュラー」と認識したのかも(遅)。今朝も散々噛んだり鳴いたり大騒ぎして私を布団から起こしたくせに、自分はまんまと私の布団で寝ていた。家人の横でスヤスヤと。猫ってやつぁよお。
という訳で、一週間後の家人とうめの関係改善に期待。全然変わっていないかもしれないけれど。あと私の事をちゃんと覚えていてくれたまえ。
一昨日、給餌器試運転成功。セッティングした段階で、蓋をこじ開けようとするうめだった。どこまでもハングリー。その調子でいつか成り上がれ。
ちょっと無理矢理感は否めないものの、最近やっと普通にうめを触れるようになった家人。家のこと、迷惑かけますが、どうぞ仲良くね。
私の方は向こう一週間、朝4時起きから解放されるので、というか寝倒す計画なので、この所ボロボロだったお肌も再生なるか?それも期待!
復活後はまたエチオピアのカレーが食べたい。お一つクリックよろしく。
by sakamotochiaki
| 2009-05-18 00:13
| ◎お知らせ・展示など
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