北から南から

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自宅療養といいつつも、ただ引きこもっている訳にもいかず、寝ていなければならない症状でもないし、二日間近所のスーパー往復で体を慣らしたところで、昨日は所用があり、荻窪へ距離を伸ばしてみた。
久しぶりの電車と人混みになるので、駅ビルのルミネでサクッと用事を済ませ、Uターンしてくるはずが、上手いこと目的を果たせず。少し迷ったけれどそのまま吉祥寺へ移動。荻窪とは段違いの人の多さに、歩き出して5分で疲れる。かなり元気とはいえ、まだ歩く速度は人並み以下な様で、どんどん人に追い抜かれる。みんな歩くの速いなーと感心しながら目当ての東急百貨店に辿り着いたものの、ここでも目的果たせず。うむぐぐぐ。もう疲れたから諦めよう、帰って休もう、と思った土壇場、駅ビルLONLONであっさり目的を果たせた。はあ、良かった。使えるな、LONLON。

疲れた疲れたと言いながら、東急で見かけたパン屋ではしっかりパンを買い(知らないパン屋は素通り出来ない性分)、吉祥寺に来たならば寄らなければならない(訳ではないけれど)製麺所で生うどんと生冷や麦を買い、自ら負荷をどんどん上げてしまう熱血筋肉馬鹿の様な私であった。入院中口にした、パンの形をしているが、うどんの形をしているが、全く別の食べ物だったもの達への不満を、こうやってハイペースで解消する気らしい。せっかく減った目方が、三日で元通りになる訳だ。

結局、正味2時間ぽっちの外出だったけれど、帰宅するなり布団に沈んだ。そしていつもの様に30分も経たず、うめのダミ声に起こされるのだった。

それにしてもこのうめのダミ声のうるささよ。保護前に飼われ経験がある猫だと、かかりつけ医は予想していたけれど、このダミ声のうるささに耐えきれず放棄したんではなかろうか前の飼い主は、と思う時がある。もしももっと可愛らしい鳴き声だったら、カヒミカリィみたいな蚊の鳴くような声だったら、アンタも捨てられなかったかもね、哀れうめちゃん。と勝手に可哀想がってみる。とはいえ、私も同じ様に可愛らしいとは無縁の声であるが、カヒミカリィの声になりたいかというと、ぜーんぜんなりたくない訳だが。ダミ声上等。


今朝は雨で肌寒く、気圧のせいかダルイ。寝たり起きたり食べたりしている。
アンティーク・スピカ店主
鶉屋さん
のブログを見て、「そうだ。私は今見るべきはこれだ。」と思い、即アマゾンで「ユーリ・ノルシュテイン作品集 」の中古DVDを注文。欲しい欲しいと思いながらなかなか買えずにいたが、タイミングによってこんな風にあっさり買えてしまう不思議。自分快気祝いだな。到着が楽しみ。
本当は以前NHKで見た「外套」という作品が見たいのだけれど、まだ制作中らしい。こちらは「霧の中のハリネズミ」という作品。



入院中は家人に勧められつつも、なかなか時間が無くて読めないまま仕事机でホコリをかぶっていたつげ義春の「貧困旅行記」と、久しぶりにじっくり読もうと思い大竹伸朗の「既にそこにあるもの」を持参していた。私的にはどちらの本も病院のベッドで読むのにはとても良かった。
つげ義春の文章を読むのは初めてだったけれど、漫画を読むのと何ら差を感じることなく読めた。というか、頭の中で過去に読んだ漫画のコマを浮かべつつ、或いは勝手に絵に変換しつつ、目で文章を読むという感じであった。一番最初の九州旅行(ではなく「蒸発」)が何しろ最高だった。掲載されているモノクロ写真もどれも素晴らしくて、表現方法が何であろうと「つげ義春」になるという事が凄い事だと感じた。
大竹さんの本は、以前はサラリと読んでしまったので、今回はゆっくりじっくり読んでみたのだけれど、読み終えたら気分が高揚して、夜中に頭が冴え冴えとして眠れずに困った。漠然とした制作意欲がドワッと湧き出て、「そうかそうか、ようしようし」という気持ちになれたのは良かった。


制作意欲といえば、以前から見たい見たいと思っていた版画の大先輩である絵本作家・イラストレーターの宮澤ナツさんのライブペインティングの映像がYOUTUBEにアップされました。人前で絵を描くという事が昔から苦手な私には、このライブペインティングというものは本当に未知の世界で、それ故にどんな気持ちなんだろうかと興味もあり。ナツさんは小柄で可愛いらしい方なんですが、映像をご覧頂ければおわかりの通り、作品はとても力強くて生命力に溢れています。そしてとことん自由。重力から解放されている感じが気持ちイイのです。町田の工房で、すぐ隣で生み出される作品達を見られるのが、町田通いの楽しみの1つだったりします。11月には個展があるそうなので、そこでもライブペインティングが拝めそうで今から楽しみ。


ああ、私も止まっていてはいかんなあ。次へ次へ次へ。


で、タイトル部分をようやく。
今日は北から南からたんまりと食材が届いた。九州の天草から義父母が趣味の自宅菜園で作った新じゃがとらっきょう着け。先月は空豆、グリーンピース、スナップエンドウ、新玉ねぎ、にんにくも山盛り届いたのだけれど、まるで毎月契約農家から届く旬の野菜(もちろん無農薬)の様で、本当に有り難い。
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北からは私の実家青森から、幼なじみのお父上が採ってきてくれたという蕨と、母が見繕った蕗、筋子にタラコ、鮭トバなどなど(写真だとわかりづらいですが)。快気祝いに夫婦で一杯やって、との事らしいけれど、お酒解禁でない事が恨めしや。
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そして忘れてはいけません「南部せんべいのみみ」。これが食べたかったのです。
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ああ、飽食。これは減量がますます茨の道である。

さて雨が上がったので、眠くて眠くて仕方がないけれど、トイレ砂を買いに行かねばなあ。
そういえば、うめ用にとりあえずと思ってずっと使っていたバスケットが、成長著しい体にあんまり窮屈になってきたので新調したベッド(?)、気に入らないのか使って貰えずはや数週間。一昨日初めて使っているのを目撃。激写。でもその一回だけ。丸い猫に四角のベッドはダメだったか?
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しかしこんな日に限って夜家人不在。1人青森・熊本フェア開催か。お一つクリックよろしく。
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by sakamotochiaki | 2009-05-28 15:50 | ◎こんな日々 | Comments(8)
Commented by natsu_miyazawa at 2009-05-28 16:00
動画アップしていただき、どうもありがとうございますー
ライブペインティングは描いてる人が一番楽しいのでは?と
よくいわれますが、多分その通りだと....
もともと仕事で撮影スタジオで描いたのが始まりです。
描く過程がおもしろい、とは思っていなかったのですが
(そんな余裕もないしね)数年が経て、事態は思わぬ方向へ
物事は流れていくのですねー
音楽みたいにその場の空気をくみとって調整して描いてゆく
楽しさは絶品!です。

お体、ご自愛くださいにゃ!11月、がんばりまーす!
Commented by sakamotochiaki at 2009-05-28 17:50
ナツさん
予告編のも見ましたよ。
本編も待ってマース(プレッシャーかけてるみたいですが)。
スタジオでのお仕事の写真はサイトで拝見しましたが、
そういう仕事があるという事自体、今まで気が付きませんでしたははは。
工房で、サイズが大きければ大きいほど得意と伺った時も、
しょえー!と感動したものでしたが。
そうそう、音楽と密接なナツさんだからこそ、というのも凄く感じてました。
うーん、素敵だ!
11月まで頑張ってくださいね〜。
Commented by yoshiko at 2009-05-28 22:05 x
久しぶり~!  美術コースだったよしこで~す。
ゆみこちゃんから作品展に行ってきたと写メをもらって、思わずブログへお邪魔しました~!。
道は違えど、がんばってるな~!ってとってもうれしくなりましたぜ!。
私もいまの仕事に戻って5年ちょいだけど、情熱も冷めずに毎日楽しく仕事に行ってまっす。
「家人とウメ」話がつぼで、12年前に見せてもらった家人になる前の顔(写真)を思い出しながら読んでます。
これからも、ちょくちょくのぞきにきま~す。
Commented by Hiroco at 2009-05-29 00:36 x
ユーリ・ノルシュテインさん、初めて見た~アニメ。
すごいきれい。
霧の感じとか。雰囲気が素朴で思わず惹き込まれてしまいました。
Commented by sakamotochiaki at 2009-05-29 09:17
yoshiko
わービックリ。久しぶり!
ゆみこさんとお友達なんだってね〜。
こないだゆー先生とも会ったんだよ。20年ぶりに。
全くお変わりなくて気持ちは高校生に戻ったわ。気持ちはね。
よしこも相変わらず頑張っている様子、文面から伝わります。
いつか同窓会したいね。
また覗きにきてね。
Commented by sakamotochiaki at 2009-05-29 09:20
Hirocoさん
このアニメ、とんでもない時間をかけて作られているのです。
「外套」というやつも、最高なの。
もー暗くて暗くて、私の趣味ど真ん中に訴えてくる。
速くも今日到着予定なので、今からうずうず。
Commented by kyoe_noriko at 2009-05-29 10:11
南部煎餅の耳!あーー素敵。食べたい。南部煎餅子供の頃から好物で、東北旅行の際には、必ず割れ煎を買い求めるのです。

そして、ユーリさん。表情とか動きとかたまらない。
北欧(ってくくっちゃいけないかな)アニメは秀逸ですね。最近、自分の手もちソフトでもアニメが出来ることを今更ながらに知って、短いgifアニメとか作りたくなっちゃって。おいおい、またそんなことに手を伸ばしてどうするんだよ・・と。

更に宮澤さんのライブペインティングもとても良かった。一回生で拝見してみにゃーいかんですね。
疾走感というか躍動感が羨ましいです。
Commented by sakamotochiaki at 2009-05-29 11:54
キョウエさん
あ、そうだった。みみ煎餅があったんだ!とこのコメントで思いだし
今空腹を埋めています。
(うめに荒らされないよう、色んな袋菓子が本棚の上に隠してあって、
つい存在を忘れがち)
でもこのみみ煎餅は私の好きなカリカリタイプじゃなくて、
ちょっと湿気てるタイプなんです。歯が弱い老人向けなのか。
何故か母はいつもこっちを送ってくるんですよねえ。
頭蓋にカリカリと反響させて食べたいのに。

アニメもライブペインティングも未知の世界ゆえ、
おおお〜と思ってしまいます。
疾走感と躍動感、うーん、私に欠落している二大要素だなあはははは〜。