ウルトラミラクル・おハゲその後

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正味2時間の睡眠しか取れなんだが、昨日仕事も一段落したし、寝不足ハイ状態も打ってつけの様な気がして、しかも今日は水曜日じゃんという事で、新宿に「ウルトラミラクルラブストーリー」の初回を観に行ってきた。

なんつっても全編青森ロケだというし、監督さんも主演の松山ケンイチも青森出身。同郷としては、こいつは観ない訳にはいかないのである。まあ、正確には舞台は津軽地方であり、私は南部地方の出身なので、ガッツリ同郷とは言い難いのだけれど、両親は津軽出身だし、親戚や祖母も津軽に暮らしていたので馴染みは深い。津軽弁は話すのは似非であるが、ヒアリングならそこそこ出来る。
これ、方言というものがない場所で生まれ育った方には、なかなか伝えづらい事なのだけれど、海側か山側かとか、田舎においても都会か、そうでないかなどで、随分と使われる言葉は違う。言葉ばかりか大昔は藩が違ったりして仲が悪かったせいで、私の幼なじみ女性が津軽の男性に嫁ぐ際、「まさか息子が南部の嫁を貰って来るとは思わなかった」と姑に冗談交じりに言われたというくらい、同じ県といえど、その間には深くて長い河が流れていたりするのだ。

そういう意味では主演の松山ケンイチも津軽出身では無いので、イントネーションや選ぶ言葉が微妙に違っていた気がするが、あれを全て本場式にしてしまったら、恐らく津軽出身者以外、全く物語を理解出来なかっただろうから、あえてそうなっていたんではないだろうかと推測。
だって、カセットデッキから流れてくる主人公の祖父の話し言葉を、今日の映画館で理解していた人(そりゃそうかという感じで100%女性だったが)がどのくらいいただろうかと思うと、相当にあやしい。すぐ横で見ていた若いお姉ちゃん二人組なんか、念仏程度にしか聴いていない様子で、いや、はなから聞き取ろうという気も無かったか、バリボリとポップコーンを食いまくっていたもんな。私はというと「久しぶりに聞く生の英語に自分の耳がどれだけついていけるか、必死になって一語一語拾おうとする英国留学帰りアラフォー痛々し女性」といった気分であった。だー!ポップコーンうっるっせー!!みたいな。

まあそんな話は良いのです。映画はとても面白かった。
なんだかんだ言っても、この作品の中の全てが、やはり私の原風景には違いなく、それにいちいち反応してしまった。どうしようもない田舎の風景が、こんな風に切り取られて、光り輝く役者が走り回ると、なんと素敵に見えることかと驚いた。
松山ケンイチはまるでいかれたバネの様に縦横無尽で、素晴らしかった。子供が大人の真似は出来ても、大人は子供の真似をするのはとても難しいけれど、松山ケンイチはそれを見事に演じており、ピカピカしていた。脚本も実に縦横無尽。なんつーか、もー何だっていいよ面白きゃあという感じ。問答無用の熱量なのである。

そうそう、台詞の中に「わ、生ぎでらどー」というのがあって、ハッとした。それは私の大好きな漫画『The World Is Mine』の中で、マリアが叫ぶ台詞と同じであり、勝手に感動してしまった。いい台詞だよなあ、つくづく。この『The World~』を読んで、私は遅まきながら地元の言葉の魅力に気づかされたのだけれど、今作でもそれは本当に思った。ドラマやら映画やら、田舎者といえば使われる「とうほぐ訛り」だが、凄くいい言葉だよなあと。
しかし、そんなにファンという訳でもないのに、短期間に立て続けに麻生久美子出演作を観てしまったなあ。「しまった」という事はないけれど。ラストの彼女の顔、凄く良かった。あと藤田弓子のカミサマ、太鼓を「ボンッ」と叩く場面で、亡くなった祖母を思い出した。津軽に遊びに行った時、朝は必ず祖母の太鼓で起こされたものだったよ。


さらなるハイ状態で伊勢丹の地下で旨そうなパンを2000円分も買ってしまった。あーあ。当分買わなくていい。
昼過ぎに帰宅して、楳のおハゲを見たら、マキロンが効いたのか赤みは少し治まったみたい。しかしさすがに私が体力の限界。寝不足と眼精疲労(スクリーンをガン見+こんな日記)による頭痛が止まらないので、昼寝じゃ昼寝。


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by sakamotochiaki | 2009-06-17 15:29 | ◎こんな日々 | Comments(0)