お知らせ、ザゼン、畑

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えーと色々あるのですが、まずはこれを書いておかないと。

料理家・山戸ユカさんの本『山戸家の野菜ごはん—まとめ買い食材を使いきり、からだにやさしい一週間の献立。』が本日(あ、日付的には昨日でした・・・)発売となりました。
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ユカさんの書籍を目にする時が遠からずやって来るであろうと思っておりましたが、ついについにという訳です。スバラシイ事であります。が、ユカさんの料理教室の生徒である坂本、実はまだ現物を手にしておりません。出版元は地元高円寺のマーブルトロンだし、せっかくだから高円寺で買おうじゃないのと、ヴィレッジヴァンガード高円寺店に注文して入荷待ちなのであります。つーか、何なら歩いてマーブルに取りに行っちゃうけど、て位なのですが、そこはグッと堪え。ヴィレヴァンも最初から入れてくれてたら良いのにねえ、全くいけずな。

料理教室で習うユカさんの料理は、もの凄く難しい事はなく、言ってみたらとても大らかな料理だと思うんですが、ちょっとした所に「ああ、そうか」という発見があったり、それまで手間だと思っていた事がむしろそれをする事で、それ以外の手間を省けてしまう様な発想と工夫があるのです。それ故、妙な力を肩に入れることなく作れるので、我が家でも定番となったメニューも多々あります。しかも「身体にやさしいレシピ68品」とは盛り沢山。こいつは入荷が楽しみです。ご興味のある方もぜし書店でお手にとってみて下さい。



さて、昨日は願いも空しく雨の野音。久々に雨女力を発揮してしまった坂本でした。
がしかし、終いにはそんな雨を気持ちイイと思わせたZAZEN BOYS。毎度見る度に、どうしてああいうものが成しえるのか考え込んでしまうほどのライブであるけれど、今回も見ているこちらまで息をのむというか、呼吸を忘れてしまいそうになるステージ上の緊張感だった。あえて「とうほぐ弁」で言うならば彼らは「ゆるぐ(緩く)ねえ」んです。けれど技術に物を言わせただけの鬱屈としたものではなく、ちゃんと上へ上へと昇華されていく感じがあって、これがまー見ているとどうしようもなく気持ちがイイ。私の様な音楽の知識の乏しい人間でも「スゲえ!とにかくスゲえ!」という事が本能的にわかる。いったいどうして、何処から始まって、どういう過程を経て、どんなルールで、というのは全くさっぱりわかりもしないが、ただただ「スゲえ!」としか言いようがない。或いは「こええ!」でもあるんだけれど。

思えばZAZENに関して、私はこの「スゲえ!」「こええ!」という気持ちだけで(だけって事はないか)、これまでライブに足を運んでいる様な気がする。その証拠にipodには一曲も入れていない。普段の生活で、シャッフル機能なんかで突然イヤホンから「DARUMA」とか「昇り〜りゅううううう〜」なんかが流れて来ようものなら、自分の気持ちや状況によっては、それを受け止める自信がないからである。私にとってZAZENは「よーし、今日はZAZENを観に行くのだ。行くのだぞ。」と腹に力を入れて挑むものなので、不意打ちにシャッフルなんかで聴けないのだ。だからいまだにタイトルや歌詞が曖昧なものもあるのだが、それがどうした、どうもしないよ、と開き直ってしまう。
私はライブに行って、変則的なリズムに体をカクカクさせながら、周りでカクカクしている雑多な観客を見ながら、「スゲえ!とにかく、なんか難しい事はわからんけど、有無を言わさずスゲえ!こええ!」という気持ちを味わうのが好きなのだ。

野音という場所は、また独特の空気感があるので、雨合羽のお陰でいつもより狭まった視界から見える空と、飽きることなく落ちてくる雨粒にいちいち感じ入ってしまった。晴れの野音はもちろん最高だけれど、雨の野音も捨てたものではない。
今さらという感じで雨が上がって、アンコールのラストに演奏された「Sabaku」という曲、歌詞の中の「日曜日」「雨上がり」という言葉があまりにもその時にハマリ過ぎていて、とても良かった。日曜の夜のただでさえ切ない気分がだめ押しされた様だった。何にしてもやっぱりZAZENは「スゲえ!」かった。そしてこの「スゲえ!」は相当に癖になる。



して、打って変わって晴天の今日は、朝もはよから米を炊き、おにぎりを握り、着替えやらタオルやら帽子やらをリュックに詰めて向かうはT家の畑。遠足じゃないのね。前夜の野音の余韻と、打ち上げのお酒も抜けきらないまま、私は東京郊外にある秘密の花園の様な畑にいた。友人写真家・文さんの呼びかけで、T家所有の畑の新ジャガ掘りと大豆の種まきに参加したのである。竹林を抜け、突然ポッカリと空がくり抜かれたように出現する畑は、都内とは思えぬ景色で、聞こえるのも鴬の鳴き声だけだった。

芋掘りに励む女衆↓
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芋掘りなど小学校の学校菜園ぶりだったし、大豆用のうねをつくる鍬を扱うのは初めてで、なかなか慣れるまでに時間がかかったけれど、炎天下玉のような汗をぽたぽたと足らしながら夢中で芋を掘り、うねを作った。土をいじるのも、太いミミズと何匹も遭遇するのも、殆ど無抵抗で蚊の餌食になるのも久しぶりの事で、全てひっくるめて非常に楽しかったし、お昼休憩に皆が持ち寄ったゴハンも、どれもこれも美味しかった。働いて、お腹が減って、ゴハンを食べて、お腹が一杯になったらまた一働き、というシンプルさ。しかもその労働も、自分たちが食べるためのものを作っているのだから、さらにこれ以上ない明快さ。しかも運動にもなるなんて、これはなかなか良いな~。
こんなに汗をかいたのっていつぶりだろうと考えたら、ジム通ってた時ぶりだって事に気が付いて、ムハハハ~と一人心で笑ってしまったけれど。

労働後はT家で開催されたシタールのライブも拝見して、まるでプール後の小学生の様だった私は、あの脳波に直に訴えかける様な音色にまんまと寝てしまった。
採れたて新ジャガもんまかった。次は大豆。枝豆収穫もぜひ行きたい。畑作業後のビール(+枝豆)というのも、十分に労働意欲をかきたてるのである。完全防備体制で臨むぞー。(今、蚊に刺された箇所を数えたら11箇所でした・・・)

芋掘りした後耕して、大豆を植えたうね。良い枝豆に育っておくれ。
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※イラストは2年前の野音の時のものに手を加えたものです。


既に肩が筋肉痛です。お一つクリックよろしく。
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by sakamotochiaki | 2009-06-30 01:10 | ◎お知らせ・展示など | Comments(2)
Commented by chubin at 2009-07-08 22:56
大分遅ればせながらですが、上へ昇華していくという表現良いですねえ。

しかし雨女でしたか。
Commented by sakamotochiaki at 2009-07-09 20:46
chubin
お。どうもどうも。
ご自身のライブもお疲れ様でした。

雨女ではあるのだけれど、野音の勝率は4勝2敗。
こないだは梅雨だし、抗えなかったって事でひとつご勘弁ください!

同じように技術に物を言わせる人やバンドはあると思うのですが、
嫌な気分になるものが結構あって、
あれって何が違うのだろうかと不思議です。
ZAZENはその点、まさに「昇華」と思います。