2009年 10月 30日
美味しいと涙が出るのは何故だろう。 |
昨夜の「のらぼう」は美味しかった。
ご一緒したのは「あれ?先週も同じ顔ぶれじゃなかった?」の4人(文・シラハマ・直・私)。日時の都合も聞かず、勝手に4人で予約してしまったにも関わらず、しっかり来てくれちゃうこの面子のフットワークの素晴らしさよ。しかも内2人は会社勤めなのに、平日夜遅くまでガッツリ飲み食べ。ああ、食への飽くなき探求心よ。
これまで実に色々な方面から、散々オススメされながら、なかなか行かれずにいた西荻窪の「のらぼう」に、ようやく行けたのが今月初め。家人の誕生日祝いも兼ねて、急きょ滑り込み予約をしたのだった。メニューを見るなりノックアウト。昨日、文さんも言っていたけれど、のらぼうのメニューは「立派な読み物」なのだ。
昨今氾濫するビジュアル最重視の料理本より、何倍も読み応えがあり、食欲をそそる。
そして、ああ、何故もっと早く来なかったのか。キー!と悔やむほど、何もかも(三鷹産野菜のサラダも、かき揚げも、土鍋ご飯も、お味噌汁も)が美味しく、体にしみこんで、一口食べる度に「えーん、旨いよお」と涙腺が緩むのだった。カウンター席だった事もラッキーで、作り手の無駄のない所作や技にひたすら見とれ、というかガン見してしまった。まさに「厨房は舞台。」という言葉がぴったり。
この感動を、とにかくいち早く教えなければならないと思った昨夜のお三方。皆さん堪能して頂けた様で良かったです。私は前回より色々食べられて一石二鳥。厨房の方々には、「この人ら、まだ食うんか」って思われたやもしれないけれど。しかし、それほど満腹ながら、一切もたれる事も無く、帰りは夜風を浴びながら、実に快適に自転車帰宅。和食って、いや、のらぼうって素敵だなあ。
そんな素敵の中に居ながら、4人の話題はのっけから「34歳女性」についてであったり、「漫画」(山本直樹、山岸凉子、日野日出志、美内すずえ、本宮ひろ志等々)、「齧歯類」、「恋バナ」、「森ガール」、「物件情報」と、本当にとりとめもないのだった。何か素敵な話したっけか。
話を戻して、のらぼうのスタッフの皆さんの対応がとても丁寧で、なんつーんですか、店が混雑していて、たぶん凄く慌ただしいのだろうけれど、皆さんとても凛としておられて、かと言って良い塩梅にフランクで、こちらの細かな質問にも真摯に答えてくれた。「美味しかった」と伝える度、凄く喜んでくれているのもわかり、何というか、そういうのって、客心をくすぐるのだった。ああいう瞬間に、お客としてはお客冥利に尽きるんだよな。全部残さず頂きました。美味しかったです。嬉しかったです。ありがとう。と心から思う。
最後は(我々が最後の客だったのもあるけれど)全員でお見送りしてくれて恐縮。カリマーのリュックを褒められたりして、上機嫌の坂本であった。
のらぼうの皆様、ご馳走様でした。また、食べに行きます。いま、会いにいきます。とは似て非なるこの言葉よ。
あ、ちなみに昨日はお座敷だったので、心置きなく写真を撮ろうと思っていたものの、全然上手く撮れず、掲載自粛。
食べたもの(正式な名前じゃないかもだけど)をつらつらと書きますと、
・隼人瓜と蕪のつきだし
・炙りしめさば
・生牡蠣
・地野菜とお豆腐のサラダ
・じゃがいもとわかめのかき揚げ
・白菜ときのこの煮浸し
・米なすの田楽味噌チーズ焼き
・秋刀魚の土鍋ご飯
・お味噌汁
・漬け物
だったか。よー食べました。よー飲んだしな。
しかし、一ヶ月に二度というのは、さすがに贅沢すぎた。この所の不摂生もたたり、懐にも秋風が。節約して参ろう。節約して、またオイシイもん食べに行こう(懲りてない)。
全然関係無いが、昨日知った向井秀徳プロデュースのポチョムキン『Brand New Love』。カッコイイんです。
12月のザゼン@BLITZのプレオーダーも無事当選。ぬっへっへ~。
今日楳@日向ぼっこ。
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by sakamotochiaki
| 2009-10-30 14:17
| ◎こんな日々
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