これは愛なんだ

周りを完全に置き去りにしている事は重々承知なのだが、二度目の「THIS IS IT」、本当に観に行って良かった。本当に、良かった。

一度観ているにも関わらず、映画館までの道中、開演前の、あのドキドキ感は何だ。それはもう、一度目以降、毎日youtubeを見漁り、DVDを観て、日がなマイケルについて考えて、つまり、もはや完全なるファンになっていたからだ。ああ、マイケルに会える、という気持ちになっていたからだ。友人Mさんも書いている様に、これは言うなれば「恋」だと思う。恋煩い。マイケルの言葉を借りれば「これは愛なんだ。L・O・V・E 」だ。ひー。もーどーにでもして。

今ならば、来日時にマイケルの車をバイクで追跡したファンの気持ちも、「ライブ・イン・ブカレスト」でマイケルに抱きしめられて幸福の絶頂を迎え、引き剥がされて地獄に落ちんばかりの発狂具合のファンの気持ちも、よくわかる。気がする。今回果たせなかったショウのリハーサルに携わった全ての人々の幸せと落胆もあんな風だろうか。いやそれはやはり計り知れない。

何にしても、二度目の方が終始泣きっぱなしの坂本であった。歌とダンスの素晴らしさはもちろんだが、出演者への言葉や態度のジェントルマンぶりに、いちいち泣ける。あれだけのビックスターが、何故あそこまで謙虚でいられるのか。今、私は聖人を観ているのかも、と何度も思う。終わりが近づけば(二度目だからわかる)、もうこれでマイケルとはお別れか、と悲しくて涙を垂れ流し、エンドロール後のオマケにもうひと垂れ流し。最初から準備万端用意していた手ぬぐいも、あっさりグショグショであった。鼻ズルズルであった。

レディースデーだった事もあり、500人規模の開場は満席。友人Mさんの嘆かれていたけれど、800円という金額は「本気度」の分岐点となるのか、中座する客も目立った。その他のマナーはまずまずだったけれど。あ、でも、私の3列前に居た2人組の女の子が、途中2人で中座したので、「ゲッ!ここで帰ろうってか!」と驚いたが、数分後、また2人で戻って来た事にもっと驚いた。何だあれは。連れション(失礼)か?連れションだよな。トイレくらい一人で行けーっ!
エンドロールの途中で席を立ってしまう勿体ない輩もチラホラいたが、普段から客電が点くまでで全て(映画もライブも演劇も)、と思っているので残念ではあった。

まあそれでも、最後の最後、客電が点く直前には少し拍手も起こった。もちろん私も拍手した。一度観ているからといって、その感動は、決して薄れるものでは無く、むしろ逆だった。より一層、細かな部分も観ることが出来で、改めてその大きな才能に、心が悶えんばかりであった。それを遅まきながら垣間見られた事が嬉しかったし、とても悲しかった。

もうこれで見納め、後はDVDの発売を待つ、というつもりだったが、見終えた瞬間また観たいと思っている自分が、我ながら気持ち悪かった。でもそれが正直な気持ち。勢いで行ってしまうかもしれないが、恥ずかしいので、もうココには書かない。たぶん。
見終えた後の余韻を引きずって、うっかり思い出し泣きしそうになるのを堪えつつ、「ああ、終わってしまった…」と茫然自失で地下道を歩いていたら、全然目的と違う方に出てしまって、いよいよ自分が心配になった。


その後、家人と落ち合って、駅ビルでランチを食べ、頭を少しクールダウンさせて山田美容室へ。が、結局、山田さんとマイケル談義。山田さんも既に二度観ていた。もう一回行きたいと言っていた。うんうん、わかる、わかりすぎる。
ちなみに前の日記に書いた「厩戸(うまやど)の王子がマイケルに見える」という意見に、大爆笑しながらも「いや、でもわかる!」と山田さんの賛同も頂き、坂本は非常に満足であった。



耳の中に、ずっと歌声が響いてる。来たな幻聴レベル。



今日はイラストは描きません。そういう気分なのです。

今や自動的に泣けるMan In The Mirror






開けて12日追記。
今日の石井さんの占いで、蟹座は「ぺちゃくちゃひらひら」らしい。「ひらひら」というか「ふわふわ」だけれど、当たってる(笑)
今年という年は、音楽の世界で、本当に偉大な人達が居なくなってしまった年だと改めて思う。なんと狂った年だと感じる。残りの日々、もう誰も居なくなってくれるな、と思う。そして私にとっては、居なくなった人達の残したものを、後になってから色々と観る年。マイケル映画しかり、清志郎個展しかり。
マイケルも清志郎も、音楽の才能だけでなく、人間として、ある領域に到達していた人達だと思うのだけれど、そういう並外れた人というのは、何故こんなにも太く短い人生なんだろうかと思うと悲しくて、途方にくれそうになる。けれどそれ以上に、彼らの残したものや、及ぼした影響の大きさが、その肉体が無くなっても、今後簡単に消えうるものでは無い事も凄くわかる。色んな事が複合的に絡まって、泣ける。それは決して冷たい涙ではないのだけれど、体内にシトシト降って、蓄積されていく感じ。



あー仕事にならないんだ、ホント。
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by sakamotochiaki | 2009-11-11 18:53 | ◎こんな日々 | Comments(4)
Commented by しみず at 2009-11-12 00:57 x
私も11日に2回目のマイケル行ってきたよ!
例のIMAXシアターのレイトショーで見てきた。
いやはや、音響のあまりの違いに驚きました!!
最初に普通の映画館(そんなにいいところではない)で見たので
差が歴然。特に重低音が全然ちがう。

あの映画は2回目見ても、まったく飽きないどころか
ディテールがよくわかって、ますますいい!!
まさに千明さんの言うとおりです!

ホント、マイケルって愛を人に与えてばかり。
奪おうっというところはなく。
人にとことん優しくて、自分には厳しくて。
もうこういう人、この先出てこないかも。。。

Commented by sakamotochiaki at 2009-11-12 09:38
しみずさん
コメント読んでも涙腺が緩む始末です(朝から、もう困る〜)。
そうですか、そんなに音が良いのですか!
私が観た新宿ピカデリーもなかなか良かったです。
シートの背もたれが頭までがっつりあるので、
まるで自分の前方には誰も居ないみたいに見える(座ってれば)。
音もバルトより良かった気がします。
まあ、これはたぶんに感情のたかまりのせいかもしれんですが。

昨日、友人から教えてもらったファンサイトのテキストが
どれこもれも泣けるんです。
もうご存じかもしれないですが↓
http://mjlatest.main.jp/index.html
ここで、マイケルの災難続きだった人生(過去の巻き込まれたトラブル、
誹謗中傷など)も言及されていて、
これが事実だとしたら、もう本当にやりきれない気持ち。

清水さんが言うように、人に与えてばかりだったマイケルが、
こんな苦難ばかりで、でもだからこそあの聖人ぶりなんだろうか、とも
思えます。

本当にもう出てこないと思います。
これまでも夢の中の様な人だし。現実に居たんだよね?というのが、
この段階になっても、まだ信じられないくらいだし。
それくらい私には超越しきった人だから。
Commented by しみず at 2009-11-12 10:48 x
千明さん ファンサイトのURLありがとう!
早速のぞいてみたら、内容が深くて・・・。
もう出かけなきゃいけないから、帰宅したらゆっくり読もうと
ブックマークしました。
生前に一度もコンサートに行けなかったことが、
生マイケルに遭遇できなかったことが悔やまれます。。。
Commented by sakamotochiaki at 2009-11-12 12:35
しみずさん
今、初来日時の密着ドキュメントをyoutubeで見てしまって、
つくづく生ではもう観られないという事に、落ち込みました。
今さら何を言っているのか。あー本当に今さらです。