Ease On Down The Road

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朝っぱらの納品を終えて、ちょっと谷間で一休み。
東京の雪は素直ないい性格をしているよな。いつまでもしつこく解け残って、解けた者同士結託し、頑丈な氷にトランスフォームしたりせず、昼にはキレイに無くなっていそう。良かった。夜はお出かけなのだ。

謎の発熱以降も、体はダル重いながら仕事三昧。といいつつ、合間にDVDも観た。まず『THE WIZ』、かなり良かった。私好みという意味なので、皆にどうかというとわからないのだけれど、YOUTUBE上で部分的に観ていた段階で「絶対に好きだな」と確信していたが、いやーコレは良い買い物だった。1000円ちょっとでは申し訳ないくらい。舞台こそニューヨークに変わるけれど、物語は言わずと知れた(といいつつ大分筋を忘れていたが)「オズの魔法使い」であり、マイケルの貴重な映画初出演となるそうである。という訳で、もちろん当初はマイケル目当てであり、まだ若々しい青年マイケル演じる案山子(まあ、パッと見はマイケルだとはわからないが)も凄く良かったけれど、何といってもダイアナ・ロス!すんばらしいです。当時34歳くらいのダイアナが24歳設定である事には、のっけから「へ?」と思わざるをえないが(実際、この作品が当時酷評されたのは、この部分も大きいらしい)、いやいやそんな無茶をも吹き飛ばすエンターテイナーぶり。だってアフロのドロシーだよ?もーカッコ良すぎるんである。全身で歌い踊る姿はバネの様にはじけていて、エネルギーに満ちあふれていて、呆気にとられるくらいであった。

お金をかけまくっている割に拭いきれないB級感が、これまた私の心をくすぐるのである。何と言ってもCG無しの時代であるから、「えええ!」というくらいチープな演出や美術造形が多々あり、時にシュールですらある。とりあえずドロシーが嵐に吹き飛ばされる冒頭の場面から、大林作品の「HOUSE」を彷彿させられ、俄然期待は高まった訳であるが、それ以上であった。もし子供時代に観ていたら、確実に変なトラウマをこさえていただろう場面盛り沢山。夢ン中みたいな世界。でも出ている人皆黒人。しかもよってたかってイイ動きの。なんかもー、画的に凄いんである。それだけで大満足だ。
結局の所、全部が全部とは言わないけれど、ゴリゴリにCGで固めきった映画に比べたら、工作レベルに手作り感があるものの方が、私はやっぱり好きなのだと思う。映画で工作レベルもマズイかもしれんけれど、その方が胸にグッと来るし、刺激的だ。そうは言っても、映像の色使いや光の演出などはとても斬新であったし、クラクラするくらいに美しかった。

音楽はモータウン・プロダクション制作であるから、とにかくカッコ良く、踊り出したくなる曲多し。先に書いた様に、キャストが全て黒人俳優、ダンサーであるせいか、何というか、体が違う。そこに流れる血が違う。というのをひたすら見せつけられる。参りました、というしか無い。ま、はなから勝負は挑んでいないけれど。
そしてラストのダイアナのソロは、余計な演出が省かれ、まさにその歌のみで勝負していているのだが、表現者としての気迫というか、熱意というか、いやもっと強烈で、ぶっとい執着の様なものを感じた。ちょっと怖くなるくらいの。
いや、本当に良い買い物をした。今後、気持ちを上げたい時に観るDVDが1つ増えて、あたしゃ嬉しい。

コチラ予告編。この中に出てくる面取り「オズ」を観ていると、「Moonwalker」のトランスフォーマイケルを思い出すのは私だけか?



さて、なかなか観られずにいた、というよりは、何となく先延ばしにしていた感のある「THIS IS IT」本編も昨晩ヘッドフォン鑑賞。見始めたら、あまりにベースが効いていたため、近隣に迷惑をかけないように。お陰で映画館ばりに爆音で観られて良かった。IMAXシアターで3回目を観た時以上のものは無いのではないか、ましてや我が家の小さい画面では…と思ったり、マイケル不在を決定的に痛感するだろうとか、色々な落胆を懸念していたのだけれど、いやいや侮れませんな。特典映像を先に観ていたせいもあり、様々なキャスト達の背景をふまえ、映画館で観ていた時よりも一層内容が増幅した様に感じた。なるほど、私が変わるごとに、これは繰り返されるのかもしれない。って、それは何もこれに限った話ではなく、物事は全てそうなのだろうけれど。

我に返れた気がした。色々と思う事はある。私が何故こんな風にマイケルに取りつかれているのか、それはごく純粋な部分からではないという事は確かだ。それで昨晩も家人(ずっと昔からミュージシャン・マイケルの才能を当たり前に認めていた人)とも、ごく小さく衝突したけれど、仕方ない。私は音楽には無知極まりないし、誤解を恐れずに書くならば、本当の本当の部分では音楽をそこまで愛していないのだと思う。結局私の興味は常に「人」であり、「人の感情」、もっと言えば「人の業」なのだ。と実感した。ともかく、ゴチャゴチャした頭を、ゆっくり上手いこと整理するつもりである。


楳も昨夜は寒すぎたのか、夜中に私を起こす事もなく(快挙)、朝まで布団に潜り込んでいた。
今は丸まってます。
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by sakamotochiaki | 2010-02-02 11:48 | ◎こんな日々 | Comments(4)
Commented by しみず at 2010-02-02 13:08 x
うぉ〜! THE WIZ見てみたい〜!!
キャストが全部黒人っていうの最高ね。
しかも、貼り付けてくれたYouTube、このノリは超好み〜!!
そう、黒人の音楽にはまると、そのパワーやリズム感がくせになるよね。
日本人の歌姫じゃモノ足りな〜い!!

モータウンとダイアナ・ロスといえば、『ドリームガールズ』という映画もオススメ。
(もうご覧になったかしら?)
こちらはけっこうシビアな映画だけど、黒人がどうやってショービズ界で地位を築いてきたかがわかって良い映画です。ちなみにダイアナ・ロス役はビヨンセですよ〜。

あと、ワタシの元気の素は『天使にラブソングを』。
ゴスペルの映画です。これもよいんだなぁ〜。
Commented by sakamotochiaki at 2010-02-02 14:09
しみずさん
『ドリームガールズ』、実は意外にも映画館で観ておりますよ〜。
確かチケットを頂いたからなんですけどね(笑)
そのせいで、昨日ネットでリアルタイム鑑賞していたグラミー賞でのマイケルトリビュートの中で、ジェニファー・ハドソンが「EARTH SONG」を歌うのを観ていて興奮しました。
ビヨンセとジェニファーの歌の一騎打ちは本当に凄かったですからね。
そしてまさに『ドリームガールズ』を観ていたせいで、この『THE WIZ』という作品が、どれだけ無茶な(笑)映画であるのかと思いましたし、当時の黒人達の勢いがどれだけ凄かったのかというのを感じました。
黒人ダンサー達が大勢で踊る様子は、殆ど黒人解放ダンスの様相です。もう、スバラシイのです。
ラストのダイアナの気迫に満ちた歌は、そういうものを全て背負っている様に思えました。

ソウルトレインのDVDは発売延期だそうですが、「THEWIZ」は即日届きますよ。
物語はオズですけど、子供が観て楽しいもんでもないだろうなあ、というのが、また気に入っています。
Commented by しみず at 2010-02-02 14:49 x
THE WIZ、今アマゾンにて購入してきた!!

『ドリームガールズ』ご覧になっていたのですね〜。
確かに、ビヨンセとジェニファーの歌の一騎打ちは本当に凄かった!!
あの時代の黒人女性コーラスグループは、チャーミングな曲が多くて大好きなんだけど、
あの映画で「白人ウケを狙ってつくっていた」ことがわかってショックを受けた記憶が。。。
Commented by sakamotochiaki at 2010-02-02 15:34
しみずさん
早!あ、でも、今さらですけど、作りは本当にB級ですよ(笑)
ま、それは予告編でも伝わっていると思いますが・・・。
ダイアナもイイですが、もちろんマイケルの歌とダンスもスバラシイです。
あの扮装でよくぞあんなに踊れるもんだと。
当時、モータウンを辞めていたのに、わざわざオーディションを受けてまで出演した映画ですからねえ。
それだけダイアナの吸引力が凄かったという事でしょうか。