初オーチャードホールは爺婆の歌声で。

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更新直前に楳に邪魔されて、データを全て飛ばしてしまいへこたれたが、何とか復活。

また更新が滞っていた。ホントにもうちゃんとしようよ自分。
その間も、食ったり飲んだり食ったり食ったり刷ったり泣いたり笑ったりでまた飲んだり食ったりしていた訳なのだが。

特筆すべきは、Young@Heart日本公演を観た、という事だろうか。
もういい加減聞き飽きたかと思われますが、またしても泣いた。泣かずにおれなかった。自分でも「もーえーわっ」と呆れるくらいなんだが、冒頭、これまで公演でまわってきた各国のニュース映像が流された後、ステージ後方にスッと登場した爺婆の佇まいだけで目から水が。まあ、私だけでなく横にいた文さんも直ちゃんもいきなり鼻をすすり上げていたが。何しろ席は前から2列目。1人1人の顔を拝めるどころか、シワの1本1本まで見える。入れ歯が飛んできてもすかさずキャッチ出来ようという距離なんだもの。臨場感がありすぎて参りました。

思えばいつか(一年位前か?)の飲み会後、我が家に泊まった今回の同行者お二人と、起き抜けに私のパソコンモニターでyoutubeから拾ったヤング@ハートの動画を観たのだった。映画の一場面だったのだが、朦朧とした頭で、朝っぱらから3人とも泣いた、というのがなかなか印象深い(というか画を思い出すとちょっと可笑しい)。曲は確か「Forever Young」と「Fix you」だったと思う。

今回の公演では、映画で見知った顔もポツポツ。もうそれだけで「よくぞ元気で、はるばる日本へやって来たね」と泣けるのだが、「あ、あの元気な黒人婆が居ない」とか「車の運転も出来ていた爺が、随分ヨボヨボになっている…」とか「恋人もいる現役爺、さらにパワーアップしてる!」とかで、また泣けるんだよな。こうやって「泣く泣く」と書いているからいけないのだが。爺婆が不似合いで下手くそなロックを歌って、それを観客が生暖かい目と心を最初からスタンバイして観る。そのての施設で披露される余興みたいなもの、と思われる人も多かろうが。まあ、それも仕方ないが、でも彼らの歌は本当に良いのだ。そして泣く以上に大笑いも出来てしまうのだ。

映画でお馴染みの曲はもちろん、様々新曲も披露されたのだが、まさかマイケル(I want you back、Man in the mirror)と清志郎(雨上がりの夜空に)が聴けるとは。さらにブルーハーツ(リンダリンダ)まで。お約束という感じで坂本九(上を向いて歩こう)もあった。事前に日本でリクエスト募集され、1位が「雨上がり〜」であったのは知っていたけれど、まさか彼らが日本語にまでチャレンジしてくるとは思わなかった。だから本当に驚いた。映画を観ていれば、それが彼らにとってどれだけ難題だったかというのは嫌でもわかるので余計に。またねー、リードボーカルの選抜が上手いんだ。マイケルの歌を歌うならアナタしかいないよね!という黒人爺が、「リンダリンダ」は今だ現役感漂う(一人ボディラインとロングヘアーを維持し、ヒールも履いていた)白人婆が歌い上げるのよな。
アンケートに関しては、誰が考えたか知らないが(プロモーター?)、何もそこまで日本に媚びずとも、と思ったりもしていた。が、あれは普通に彼らのサービス精神の成せる技なのかも。或いはお金を取ってパフォーマンスするのだというプロ意識。何にしても「雨上がり〜」のイントロが流れ出せば、私も嬉しくなって踊り、一緒に歌ってしまうのだ。当然、この時ばかりは辛抱たまらんという感じで、観客もオールスタンディングとなった。日米の素晴らしい二大ミュージシャンの歌により、会場が一体化。そして改めてそんな二人が居なくなってしまった事を感じた。歌っている爺婆よりもはるかに若くして。

実は私が爺婆以上に感動したのは、彼らを指揮するプロデューサー、ボブ・シルマンの姿であった。あんなに体力を要す指揮者も無いのではと思うくらいの熱演ぶり。何しろ一人後ろを向いているのに、すんごい声が聞こえるのだ。ステージ下から前のめりになって、ステージ(床)を両手でバンバン叩いて、キューを出す指揮者なんて観た事ないもの。体力仕事である。説明するのが難しいのだが、老人に無理矢理歌わせて儲けている人、という風に思われる人もいるかもしれない。でももうそんなのどうでも良くなる。確実に彼は爺婆達に生き甲斐を与えて、自分もそこに生き甲斐を見出している様に見えた。そうでなけりゃ、あんな事出来ない。全ての楽曲もただ老人達が歌いやすいためだけにアレンジされている訳ではなく、ちゃんとカッコイイ1曲として聴かせてくれた事にも感心。まあ、そうでなければ今どき誰も観に行かないだろうけれど。

何にしても、アメリカすげえ。参った。と思わされた夜でもあった。何度目か知らんが。

セットリストを頂いてきました。

1.intro video
2・You Cant't Always Get What You Want(THE ROLLING STONES)
3・Come as You Are(NIRVANA)
4・Schizophrenia(Sonic Youth)
5・Dancin in the Dark(Bruce Springsteen)
6・White Rabbit(Jefferson Airplane)
7・Somebody to Love(Jefferson Airplane)
8・Purple Haze(Jimi Hendrix)
9・Martha(TOM WAITS)
10・Heaven(TALKING HEADS)
11・Road To Nowhere(TALKING HEADS)

休憩

12・Stayin Alive music video
13・She' s Not There(The Zombies)
14・Please Send Me Someone to Love(Percy Mayfield )
15・Baby please dont go(JAMES BROWN)
16・Disappear(brave combo)
17・Cure For Pain(Morphine)
18・Waiting Room(FUGAZI)
19・I Wanna be sedated (THE RAMONES)
20・I Want You Back(Jackson 5)
21・Man In The Mirror(Michael Jackson)
22・Changes(Phil Ochs)
23・So Tired (THE BEATLES)
24・Japanese medoley
(上を向いて歩こう〜リンダリンダ〜雨上がりの夜空に)
25・Walk on the Wild Side(Lou Reed)

アンコール
1・Yes We Can Can(Allen Toussaint)
2・Forever Young (Bob Dylan)

うーん。改めてこんなに歌っていたのかと驚く。


余談だが。
終演後、興奮冷めやらぬまま入った居酒屋が、妖魔が潜んでいそうな程に史上最低の居酒屋で、一人働く男の店員はこの世の不幸を全て背負ったみたいな死神顔をしており、見事にドリフの「もしも」シリーズの世界にまぎれ込んでしまった我々であったが、ビールを1杯飲み干して、即刻二軒目に移動。嫌な記憶というのは、いずれ勝手に脳が消去してくれるはずなので、何事も無かった様に1杯目のビールで乾杯した。
私はイイ気分になった後、狙いすました様にこういう目に遭う事が多い。イイ気分になった時ほど鼻を効かせなければならないと、肝に銘じた。

オマケ楳。家人抱っこはなかなか貴重ショット。楳の複雑な顔がなんとも…。
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オマケ飯。昨日、またまたキョウエさんと神楽坂ランチ。さすがキョウエさん推薦のお店、味、コストパフォーマンス共々素晴らしきお店「ブラッスリーグー」でした。写真は前菜のマッシュルームのタルト。カリカリじゃががアクセントになって、大変私好み。
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さて、仕事だ!


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by sakamotochiaki | 2010-03-30 10:02 | ◎こんな日々 | Comments(5)
Commented by kouboukurage at 2010-03-30 10:34
Young@Heartはオ-プニングから涙腺崩壊しました。口元がうぶぶぶ、となるほど。でも後ろの席の方の嗚咽泣きの激しさでストッパ-がかかりましたが。
私もボブさんの姿に感銘を受けました。うん、お金を儲けたかったらもっと他の事した方が楽に儲かるはずだよね。オルテガさんに通じるものを感じます。
また日本に戻ってきてほしいです。皆さんどうかお達者で!
Commented by sakamotochiaki at 2010-03-30 11:47
直ちゃん
そうそう。口元が震えたよ。
あと頬が引きつった(笑)
後ろ、そんなに泣いてたんだ。私、文さんの鼻をすする音しか聞こえなかったなー。
大きくなりすぎず、じっくり続いていって欲しいけれど、
ボブさんも大分老け込んでいたから心配。
後継者はいるのだろうか。
Commented by つっこ at 2010-03-30 22:58 x
ブログ読んでまた感涙しちゃった。
ダメですね、自分のなんの涙かわかってるようでわかってない。
ぼくも若干嗚咽もらしてたかも、周りのひとスマン!

ボブ・シルマン、髪の毛真っ白でしたもんね。彼の後継者なんているのかな?
ふと、パーカッションの彼が思い浮かんだけど、あのひとは息子ってかんじだもんな、彼はメンバーに厳しくできないだろうなー
Commented by sakamotochiaki at 2010-03-31 08:10
つっこ君
しのごの書きましたが、演ってる人が心から楽しそう、それに誇りをもっている、というのが一番なんだなと。
それがあのステージでは感じられたから、素直に感動しちゃったんだと思うな。
あと今回のツアーに向けてのドキュメント映像を見たい、と思っちゃった。

パーカッションの人…確かに、まだちょっと軽いよなあ、彼は(笑)
Commented by at 2010-04-01 00:23 x
改めて。
素晴らしいステージでした、ね。
きっと忘れないと思います。
あの彼らの姿。歌声。

後ろの人、すごかったんですよ〜。最初、あれ?直ちゃん?と思ったのだけどそうではなかった。私も負けずに鼻すすってたとおもいますが(笑)

音楽、うた、の素晴らしさ。
あと、その人の存在感っていうのが何にも増してせまってくる、というのがね、一番すごいことだと思った。見習うぞ。

チケット取ってくれてありがとう。そして稲庭うどんも!美味しいです。。。