おうちさがしはいつまでつづく。

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ひどいなあ、今日のマウス絵。

一昨日の寒さは尋常ではなかった。が、午前中から物件内見を一件こなした。
「居住中」の物件内見という場合があるのだけれど、今回もそれ。過去に2度ほど経験しているものの、当然ながら「現空」の物件よりは、家主、内見者共々何かとお互い気を遣う。家主は掃除をしたりして、なるべく「アラ」を隠して良い家に見せようと気を遣うだろうし、内見する側も服装や言葉使い1つ、とにかく失礼があってはよろしくないので気を遣う。部屋を隅々見て回りたいのは山々だが、勝手にクローゼットを開けて奥行きチェーック!なんて事も出来ないし(その都度家主の許可を取って見る事は出来るけれど)、写真を撮るなんてのもやはり難しい。住人本人にイロイロと直接質問出来るのは良いが、マイナスポイントをありのまま正直に話す人はいないだろうし、どちらかというと内見者の方が分が悪いシステムだという気がしている。

で、昨日内見させて頂いたのは中央線某駅からギリギリ徒歩圏内にあるマンションであった。
我が家と同じ南東向きだったので、こちらの都合に合わせてもらったとはいえ、約束を取り付けた10時半〜というのは1日で1番日当りが良い時間帯であり、つまりその家が一番良く見える、家主的にはイチオシの時間帯になるはずだろうと思われた。けれど休日の朝早くから内見者を迎える準備をしなけりゃならないなんて、さぞご迷惑な事だろうと恐縮しつつ向かったのであった。

不動産屋の後にくっついて、8階建ての2階に位置する物件の玄関に一歩足を踏み入れたら、ん?何でか薄暗い。いやいやそんなはずはないと、事前に頭に叩き込んでいた間取り図通りに南東に位置するリビング奥の窓を見ると、あれまカーテンがしっかり閉じた状態。それ越しに日差しがうっすらとあるのみ。そりゃ暗い訳だよ。て、何故閉め切ってるのか。さらに靴を脱ごうと足下に視線を移せば、これまた何故か玄関マットのごとくダンボールが敷かれている。ん?もう引っ越し準備?靴を脱ぎつつ、すぐ左手にある洋室が視界に入り唖然とする。部屋の殆どが無秩序にうずたかく積まれた某引っ越し会社のダンボール箱で埋め尽くされていた。やはり引っ越し準備なのか?いやしかしこれはちょっと様子がオカシイ。今一度、廊下から木漏れ日程度の日差しのリビングまで視線を移すと、ちょっと鈍感すぎる私内警戒警報がようやく発令。
そこには「アンタ、今の今まで寝てただろ」という風貌のスウェット×髪ボサボサのオッサン(50代後半)が立っていた。えーとえーと、スーツ姿は物件担当不動産屋、もう1人は仲介不動産屋、て事はこのオッサンが家主...と消去法で把握しなければならない程だらしなーい姿の。
この山と積まれたダンボールは、おそらくこの家に引っ越してきた当時のままなのだ、という事をそこでやっと理解した。

我々を連れてきた仲介不動産屋からは道中「ちょっと荷物が雑然とあるそうなんです」と聞かされてはいたが、当の不動産屋も明らかに引いているのがわかる、そういうレベルの荷物。というか、何だかわからないモノモノモノ。「まずはリビングを」と促され、我に返ってジワジワと中に進むが、正直どこもかしこも足の踏み場が無い。たまりかねた物件担当者が「カーテン開けていいですかっ」と家主に聞いた。DA-YO-NEーーーーー!!!!!今、そこがまさにセールスポイントだもの!そこアピールしない手はないもの!物件担当者としては今一番なすべき最善の行い!それに対して「どうぞどうぞ」と悠長なオッサン。どのくらい悠長かというと実は葉巻でもくゆらせているのじゃないかという悠長さ。カーテンを開け放ったら、想像通りの日差しが燦々とリビングに入り込んだ。お陰でさらに露になった部屋の惨状。いわゆる、まさに、これこそが、という感じで「片付けられない人の家」であった。

ちなみに前回同じ様に居住中物件を内見させて貰った際は、若いご夫婦と美しいアメリカンショートヘアが暮らしており、収納名人近藤○子を思わすお片づけの完璧さであった(ま、近藤さん苦手だけど)。それも「今日この日のために、というのでは無く、常にこの状態ですのね?」という雰囲気で、己のずぼらさを恥じ入り、終いにはアメショのあまりの可愛さに見とれてしまい、やはり冷静な目で内見出来なかったのだが、今回も冷静でいられるはずもない。
「どうぞどうぞ」じゃねーだろオッサン、本気で売る気あんのかっ!!カーテンくらい開けとけよっ!!!もっと言えば家中の電気点けとけよっ(過去見た物件では家を明るく見せるためにこれでもかと照明を点けまくっていた)!!!障害物だらけでベランダにも出られないって何なんだよっ!!!つーか、スウェットて!普通に訪問販売にでも起こされちゃった休日のオッサンじゃないかアンタ!あー服装気遣って来て損したわ!!アタシもいつものスウェットとパーカーで来たら良かったー!!!スニーカーで来たら良かったー!!!
そういう問題じゃないだろ、という叫びは心だけにとどめ(当たり前)、途中からはあまりの状況(キッチンには当然洗い物!日当りの良い和室はやはり障子が閉められ、さっきまでベッドで寝ながらTV見てました、という痕跡がありあり。周囲には飲み終えたペットボトルが紙袋に山盛りに置かれ、何か訳わからん物達でやはり足場が無い。なのに恐る恐る見せてもらった押し入れは割と余裕アリ。ココに全部しまえよー!)に、途中からだんだん愉快なってくる始末。家を見るというよりは、あやうくこのふざけたオッサンの日常観察に目的変更しかけた。
まあ、元々セカンドハウス(!)として使っていたらしく、設備はほぼ新品、建具もキレイなままであったので、物件自体は悪くないのである。むしろ築年数を考えたらとても良い物件。後々判明した問題点さえなければ、ココがどこまで普通の家として蘇生するのか、実際に住んでみてその触れ幅をこの目で確かめたくなるくらいであった。
オッサンの仕事はおそらく文筆業か何かだろうか。ちっとも悪びれる様子もなく、立地の良さ、治安の良さ、バスの本数の多さなどを、物で埋もれた大きなダイニングテーブルの前でしゃあしゃあと語るのであった。クリーニングすればキレイになるよ、とも。そりゃそーだろーよ。それに対して平静を装い「あーそれは便利ですねー。え?○○まで徒歩で行けちゃうんですか?ははは。」などと受け答えしている我々も、端から見ればかなりシュールであったろうよ。

帰り道、「まさかあそこまでとは」と不動産屋。だろーよな。
結局この物件はあっさり見送る事になった訳だが、そんな特殊物件だったからという訳ではなく、理由は単純。「ペット不可物件」だったからという何とも間抜けな理由のせい。我々もいけなかったが、担当不動産屋の確認不足!内見直後に判明して脱力。そこが一番肝心だというのにーーーーー!!
大丈夫だろうか、この不動産屋。見事な徒労であったわ...。

こんな調子でまだまだ前途は多難な家探しであるが、でもまあ、こうして日記が書けたから良しとする。するしかない。




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by sakamotochiaki | 2011-01-12 02:34 | ◎こんな日々 | Comments(2)
Commented by ホホホ at 2011-01-12 22:57 x
おもろすぎ~~!
Commented by sakamotochiaki at 2011-01-12 23:55
ホホホさま
そう言って頂けたら、行った甲斐があったってもんです〜