新宿中央公園の虹。

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私がRCサクセションの『カバーズ』を一番最初に聴いたのは高校生の時だった。
RCを聴き始めたのもほぼ同じ時期。けれど当時、今でこそ有名な六ヶ所村のある青森に暮らしていながら、何か自分とは関係のない、どこか遠い国の事の様に聴いていた。歌詞の意味もあまりよく考えないで、友人らと面白おかしく口ずさみ、さらに「発売禁止」という事態にも、変な言い方だけれど心をくすぐられた。若さならではとでも言おうか「ダメと言われているものに手を出している自分」への「酔い」という感覚がとても大きかった様な気がする。

それを20年以上も経って「若さならでは」の時代も過ぎ去った今、見ず知らずの人々300人と有名無名ごちゃ混ぜの一丸となり、大きな声で歌う日が来るとは思ってもみなかった。あの頃、何度も何度も繰り返し聴いた歌は、その意味を理解出来ないながらも、私の脳に深々とすり込まれていたのだという事を思い知った。そして当時の何倍もの意味と臨場感と力を携えて、私の体を通過し、声となって発せられた、そういう感じがした。

twitter上で、映画評論家の町山智浩さんが中心となって行われた『花見自粛令に逆らって花見して今こそRCのサマタイムブルースを歌う会』@新宿中央公園、その発起から開催までは本当にあっという間であった。当初アメリカにいらっしゃった町山さんの、目まぐるしくやり取りされるTLを見守りながら、とにかく自分もその場に居たい、見届けたい、という気持ちを抑えきれず、仕事を切り上げ駆けつけた。

その後の事は、色んな偶然が物凄い勢いで重なりまくって、私内偶然株が大暴落しそうな程であったけれど、いやそれは清志郎の復活武道館ライブの時も感じた事で、ライブ終了後、同行した6人の友人ら(正確に言えばこの時はまだ初々しい付き合いの6人)とようやく乾杯のビールにありついた「さくら水産」で見えたを思い出した。いやそれ以上だったかもしれない。と、ここで具体的に書く事は省略するけれど、とにかくあの時の多幸感をこんなにも足下のおぼつかぬ東京で、まっ暗闇の中、今感じられたという事に感謝した。

発起して下さった町山さん、豊崎由美さんを始め、スタッフやボランティアの皆さん、前日オファーにも関わらず駆けつけて最高のパフォーマンスを見せてくれた元忌野清志郎 & 2・3'Sのギタリストであった山川のりをさん、飛び入りのブルースハープの方にも感謝。あの場所でたった数時間を共にした世代もバラバラな300人の人達にも。
そして、これは青山での葬儀の際もハッキリとわかった事だけれど、亡くなってもなお、その枝葉がこうして生き続け、むしろさらに増え続けている皆の「ボス」・清志郎に、心からの敬意を。

あんなに沢山の人達が貴重な休日を潰してまで集まれちゃう東京、まだまだ捨てたもんじゃないと思いたい。都知事選まであとわずか、私は虹を信じて投票所へ行く。



ギターパンダ!
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パンダの中の人、山川のりをさん。最高!
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偶然お隣にいらっしゃった掟ポルシェさんから頂いたお手製のローストビーフとポテサラ!心に沁みる旨さ!ご馳走様でした!!
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今朝の東京新聞にも大きく掲載されていたのニャア!
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今回の花見会の発端と経緯がまとめられています。→
動画は→
コチラでも詳しくリポートされています。
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by sakamotochiaki | 2011-04-05 21:40 | ◎こんな日々 | Comments(0)