楳、術後1年検診。

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昨日は楳の術後1年検診だった。悪性の乳腺腫瘍とその周辺を切除してから約1年。1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月とクリアしてやっと1年という感じ。人間であればそこそこ長い年月に換算されるので、今回はひょっとしたら転移があるかもしれないという不安と、だとしても楳の猫生を全うしてもらうべく私はサポートするだけだ、という覚悟(まあ、それもヨレヨレのものですが)とで挑んだので、いつも以上にとても緊張した。結果、有難い事に「転移は見られず」という診断。他にも細々と要観察項目はあるものの(体重増え過ぎとか、チック症状とか)ひとまず大きな節目を乗り越られて本当に良かった。

昨日の動物病院は午後休診(手術と検査はやっている)のみで、夕方来院するのはお迎えの飼い主が数人だけ。いつもは大賑わいの待合室で私1人ポツネンと待ちながら、置いてあった『作家と猫』というムック本の中の東野圭吾さんのエッセイを読んでいた。
愛猫を保護した経緯や、その生活ぶりが書かれていて、噛み癖がひどく6歳になった今(この本の出版自体は10年ほど前だったけれど)でも治らず手が傷だらけで「猫の引っ掻き傷ですか?」と訊かれて「噛み傷です」と答える度に皆に驚かれるという部分に「おおお!東野さんもですか!」と勝手な強い仲間意識を持ってキャッキャしてしまったのだが、最後に書かれていた一文には参った。待合室で、もうすぐ名前を呼ばれるタイミングだったので何とか堪えたが、家だったら確実に泣いていた。
「私は猫から沢山のものを奪っておきながら、猫から与えられるものがあまりにも大きい。」うろ覚えだけれどこんな内容。
本当に私が楳から奪ったものは多い。外の世界、仲間、子供を産み育てるということ、あと病気という理由はあるがおっぱいを2つ。他にもまだまだ沢山ある。そもそも瀕死だった所を救ったのだから、という事は天秤にはかけられないと思っている。それが幸せなのかどうかは私にはわからないし、これからもわからないのだから。そして東野さんが言う様に、私も楳に沢山与えられている。耐えない生傷や万年寝不足もあるけれど、そんなものを相殺して余有る多くの物事を。

この複雑な気持ちはなかなか説明が難しい。もちろん常日頃そんな面目ない気持ちばかりで楳に接している訳ではないし、「ぼええー!楳かわええー!」てだけで殆どを過ごしているのだが。しかしそういう後ろ暗い様な心情というのか、面目なさの様なものがつきまとうという事すら、私にとっては猫の魅力の1つになっているのかもしれない。
...と書くとますます理解して頂けないかもしれないけれど。

楳、長生きするのだぞ。(ちょっとダイエットしなくちゃだけど...泣)
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by sakamotochiaki | 2011-10-23 10:36 | ◎楳猫 | Comments(2)
Commented by aya at 2011-11-04 16:21 x
おひさしぶりでございます。
ガラス作っている彩だよー。
ちあきちゃんが楳に思うその気持ち、よーくわかるよ。
私も自分の犬に同じような気持ちになるもん。
全身全霊で私を大好きな存在ってすごいなー。
って、よく思う。
なにはともあれ人も動物も健康第一。
楳、よかったね。


Commented by sakamotochiaki at 2011-11-04 18:24
ayaちゃん
久しぶり〜。そのごお体の調子はいかがでしょうか。
(ブログ読んでるよ〜)
ありがとう。なんか、考えるとキリのない事ではあるけれど、
しかも楳はツンデレなので「全身全霊」度低すぎるんだけど(笑)、
でも今いなくなられたら、相当大打撃は間違いないので、
検査をクリア出来て本当に良かったです。
ほんと、みんな健康第一だね。
ayaちゃんも無理せずお大事に!!