『食べごしらえ おままごと』装画のお仕事

吉祥寺poooL『手の先の道具 vol.2』、沢山のご来場有り難うございました。お会い出来なかった皆様、この場を借りてお礼申し上げます。

さて。
少し前に携わったお仕事をようやくお知らせ。
  ↓
石牟礼道子著『食べごしらえ おままごと』/ 中公文庫
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何とも不思議な巡り合わせで頂いたこのお仕事、打ち合わせから版作り、刷りまで、終始楽しく作業しまして、例によってひたすら刷り倒した版画を、デザイナー川畑あずささんの手に委ねまくり、可愛らしいながらも凛とした、どこか懐かしさも漂う素敵な表紙が完成しました。有り難や。

著者である石牟礼道子さんは、偶然にも夫と同じ熊本は天草のご出身。水俣病問題に長く取り組まれ、その著書も数多く出版されています。
この『食べごしらえ おままごと』は、そんな石牟礼さんが幼い頃から馴れ親しんできた郷土料理や、それにまつわるエピソードが綴られた食のエッセイです。ご家族の間で交わされるお国言葉、辛子蓮根やコノシロなど天草を代表する豊かな食材たちは、私にとっても馴染み深くて(実際お仕事を頂いた数日前にも辛子蓮根を食べたばかり)グイグイと読めました。そして読み終えた後は、いまだ食べた事のない「ぶえんずし」を次回帰省時に義母にリクエストしなければ!と図々しく決心。

それにしても、まさか紙版画で「辛子蓮根」を刷る日が来ようとはなあと、版を作りながらとても不思議な気持ちでした。日頃不義理ばかりのダメ嫁としては、少しは親孝行を出来たかもしれません。この様な機会を頂いた事に心から感謝です。

発売は9/25です。書店でぜひお手に取ってみてください。

...と、自分の版画画像を見ていたら、お腹が減るというおめでたい自分。今日のお昼は何にしよう。
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by sakamotochiaki | 2012-09-24 13:10 | ◎お仕事/書籍・web | Comments(0)