給水塔と赤い屋根 ~阿佐ヶ谷住宅のおはなし~<予告編>間もなく公開のお知らせ

c0138553_1228124.jpg

日々が目まぐるしくて、頭も身体も容量超えの感がありますが、ようやくお知らせです。

以前から携わっているアサガヤデンショから、久しぶりに新刊が出ます。
『給水塔と赤い屋根〜阿佐ヶ谷住宅のおはなし〜」という電子書籍です。今日はその<予告編>近日公開のお知らせが更新されました。詳細はアサガヤデンショのブログをご覧下さい。

このところその準備と平行して、阿佐ヶ谷住宅の水仙の球根移植活動をされている方々の超微力ながらのお手伝いをしていました。阿佐ヶ谷住宅の広大な敷地に生息している水仙の球根を、アサデンメンバーで手分けして掘って掘って掘ってとにかく掘っていました。それが何になると言われたらそれまでではありますが、皆じっとしてはいられなかったし、またその「掘る」という作業で、改めていかにあの場所が特別な場所であるかを再認識させられました。

そして今日は大量の球根を植え替えるという作業にも参加してきました。移植メンバーの皆さんは恐らくや私の両親とほぼ同年代の方々でしたが、実にパワフルでその豊富な知識に圧倒されました。何も知らない若輩者の我々にも本当に丁寧に色んな事を教えて下さって、そして何より皆さんとっても良い顔をされていて、それは今まで積み重ねてこられた長い歴史と強い信念のあらわれなのだろうと、雑念だらけで生きてきた私はそこに何よりも感銘を受けました。

移植作業の様子を少し。
我々が掘った水仙球根の一部。移植メンバーの方が移植先である善福寺川緑地に運んで下さっていました。
c0138553_20402887.jpg


男性陣が掘った穴に腐葉土を入れ、そこに丁寧に球根を並べていきます。
(ここで自分たちの家での植え替え方が大きく間違っていた事を知り愕然とする我々)
c0138553_20424849.jpg


土を優しくかけて、最後は手で固定します。フカフカのお布団状態の土は球根にとっても居心地が良さそうでした。
c0138553_2044268.jpg


移植先には荻窪団地からやってきたという沢山の紫陽花などが植えられていたので、2つの団地の植物が元の住処からもほど近い場所でこれから共存していく事になるのです。上手くいけば来年にはまた花を咲かせてくれるかもしれません。
c0138553_2048021.jpg



移植作業を終えてから、許可がおりているのは31日までという事なので、1人阿佐ヶ谷住宅に戻り、また黙々と水仙堀り作業。テラスハウスの庭に群生していた水仙を掘り起こしていたら、一緒に貝殻や珊瑚が沢山出てきました。おそらく住人の方がまいたもの。こんな風にあの場所を愛した方々の暮らしが垣間見える時、何とも言えない気持ちになります。
c0138553_2049493.jpg

c0138553_2049258.jpg


そして明日31日は阿佐ヶ谷住宅ともアサガヤデンショとも縁の深い南阿佐ヶ谷オトノハさんの月に一度(毎月最終日曜日)開催されるオトノハ朝市です。
阿佐ヶ谷住宅の中央広場の一時開放も明日で終了となるそうです。オトノハ朝市で美味しいものを調達してから阿佐ヶ谷住宅でお花見、という毎年のお決まりだったコースがもう最後となるのは本当に寂しいですが、囲いがされる前にあの場所をしっかり見て、感じておきたいと思います。
お天気が心配ではありますが、もしも雨だとしても、雨ならではの阿佐ヶ谷住宅の匂いを感じたい。これも雨の中での球根掘り作業で実感した事です。色々な事がありますが、そうでなければ知らず終わってしまっていただろう物事も沢山あって、その1つ1つが本当に貴重だと感じています。そういう意味では、本当に得難い経験をさせてもらっている日々です。


阿佐ヶ谷住宅を見守る優しい巨人、給水塔よまた明日。
c0138553_20593029.jpg

[PR]
by sakamotochiaki | 2013-03-30 21:18 | ◎お知らせ・展示など | Comments(0)