給水塔と赤い屋根展、終了しました。そして旅立つ。

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アサガヤデンショによる4日間の企画展『給水塔と赤い屋根』、昨日無事終了しました。

初日早朝の豪雨が噓の様に、オープンするなり雨は上がり、要所要所で空が持ち堪えてくれて、本当にお天気に恵まれた展示でした。
予想をはるかに超えるお客様にご来場頂き、終始賑やかな4日間で、それぞれが持ち寄って下さる阿佐ヶ谷住宅のおはなしを驚いたり、笑ったり、ジーンとしながら伺う事が出来ました。
こんな風に出展者も来場者も分け隔てなく、空間を作り上げているという様な展示は初めての経験でした。
改めてあの場所、阿佐ヶ谷住宅を好きだった方の多さと、その想いの強さに、本当に魅力的な場所だったのだという事を実感しました。

そんな魅力的な場所の記憶を初対面同士で語り合えてしまう不思議を喜ぶ一方で、日々無くなってく風景に心を痛めておられる方がいる事も知りました。お祭り騒ぎの様に取られる方もあったかもしれませんが、ただ今展示は参加して下さった作家さんも、アサデンメンバーも不思議と温度が似ていて、誰1人として自分を主張する事なく、それぞれの手法で、真摯に阿佐ヶ谷住宅へのアプローチを試みたと思うのです。そこには敬意の気持ちしか無かった様に感じました。
それは会期中ライブをして下さった中山うりさんも。
不慣れ過ぎて至らない点が多々あった仕切りの中、素晴らしい時間を作り上げて下さったうりさん、サポートのお2人、そしてご来場下さったお客様には、心からのお詫びと感謝をお伝えしたいです。
(ライブの時のことをうりさんも日記に書いて下さいました)

ライブ中、外のデッキで観ていたアサデンメンバーの1人がつぶやいた
「3月に雨の中ずぶ濡れで球根掘っていたのに、今はこうしてうりさんの歌を聴いてみんなで踊っているなんて信じられる?」
という言葉の通り、ライブはもちろんのこと、電書も、動画版も、そしてこの展示自体も、誰もそんな展開を予想などしていませんでした。本当に沢山の方のご協力があって、気がついたら様々な形になっていた、という感じです。それもやっぱりあの場所のお陰であるとしか思えません。
そしてまた、思いもよらなかった巡回展というお誘いを頂き、『給水塔と赤い屋根』展は阿佐ヶ谷を旅立つことになりました。全く不思議なことで驚いています。
その詳細はまたアサガヤデンショのツイッターブログでお知らせします。今回見逃したという方はぜひ。4日間色んな想いが詰まった『想層地図』完成版も見られます。



その前に坂本自身は大切な企画展『ペットショップにいくまえに』と7月から携わる書籍お仕事があります。自分のことにも真摯に向き合わねば。そちらはまた近々このブログでお知らせします。

私事ですが今日は愛猫楳の月命日で、このところあまりにバタバタの日々で、うっかり通り過ぎそうになってしまいました。
思えば楳の余命宣告を受けた翌日、私は阿佐ヶ谷住宅の草刈り会に参加して、ひたすら草を引っこ抜いて引っこ抜いて引っこ抜いていました。あの日が無かったら、私は1日(実際には余命宣告を受けた時からになるから2日間)ひたすら泣いて過ごしていたと思います。そういう意味でも何だか私はあの時間に救われた、と思っています。それは私の勝手ではありますが、有り難う阿佐ヶ谷住宅。
お墓参りには行かれませんでしたが、私の大切な楳の記憶と、今ここにいる2匹の猫と今夜はひさしぶりにゆっくり過ごします。

改めましてご来場下さった皆様、ご協力下さったり、想いを飛ばして下さった方々、有り難うございました。
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※最初の写真はこの3月、いよいよ阿佐ヶ谷住宅に進入禁止のロープが張られ始めた時、元住人だった方の「何かしませんか」という呼び掛けに集まった最初のアサデン青空ミーティングの時のもの。
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by sakamotochiaki | 2013-09-09 19:30 | ◎お知らせ・展示など | Comments(0)