書籍『食と建築土木』の表紙と挿絵

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19日間の帰省を終え、昨夜一時帰京しました。
1週間ほどの予定があらよあらよと延び、仕事先、作品をお取り扱い頂いているお店やギャラリー、展示関連の皆様にはご迷惑をおかけする事となり、本当に申し訳ありませんでした。
実は今回の帰京も1週間ほどの予定で、また再び青森へ戻ります。それまでに11/30から始まる鵜の木Gallery and Cafe Hasu no hanaでのアサガヤデンショ『給水塔と赤い屋根』巡回展の搬入を無事終わらせるというのが目下抱える大仕事です。頑張ります。どうぞよろしくお願いします。

さて。
この夏、ほぼかかりっきりで刷り倒していたお仕事のお知らせがようやく出来る事になりました。
冒頭の写真の『食と建築土木 /著:後藤 治・二村 悟 写真:小野 吉彦』(LIXIL出版)の表紙と挿絵に紙版画を使って頂きました。
表紙の版画は宮崎県宮崎市田野町にある、漬け物にするための大根を1本まるごと干す「大根櫓(やぐら)」です。
資料として頂いた写真を見た時は、山々に囲まれた平地にいくつもの大根櫓がすっくと立ち並び、上に伸びる何本もの竹が青空に美しく映え、そこにズラリと並ぶ大量の大根、大根、大根...!!!これがまた凄く美味しそう!!!と興奮しました。...そんな気持ちを紙版画でも再現出来る様に制作しました。

「建築」には疎いながらも「食」には興味津々な私です。「日本各地にある食にまつわる建築物をまとめた書籍」というお話を一番最初に頂いた時も前のめりでお受けしました。
そして掲載予定の対談の中に藤森照信さんのお名前を見つけてさらに小躍り。先に書いた様に「建築」というものにはほぼ無知と言っても良い私ですが、藤森さんの事は以前から存じ上げていて、その著作も数冊拝読しており、つまりファンであった訳です。もうお断りする理由など見つかりませんでした。

数回重ねた打ち合わせにおいても、担当の編集者さんとデザイナーさんが本当に素敵な方々で、初めてのお仕事にも関わらず、皆「この本は絶対に面白い。それを幅広い層に手に取って読んでもらいたい」という共通意識がメラメラ(笑)と燃え上がり、私も色々な食材を夢中になって刷る事が出来ました。それも全ては著者である後藤さん、二村さん、小野さんの熱意に動かされたからだと思います。
こんな風に楽しく1冊の本を作り上げるための作業に関わらせて頂いた事は本当に得難い経験でしたし、何より本編に登場する日本各地の風土に沿い、根付いてきた建築家不在の不思議な建築物たちと、そこで作られる素晴らしく美味しい食材たちが、私にとってもつくづく魅力的で、ああ日本って何と面白くて素晴らしいんだろう!と思わずにはいられませんでした。

建築だけにとどまらず、食べることや旅すること、その土地土地の暮らしなどに興味がある方には、きっと面白く読んで頂ける1冊だと思います。
既に発売が始まり、書店にも並んでいるはずです。ジャンルをまたいでいるため、いったいどのコーナーに並んでいるのかはわかりませんが、それも含めて楽しみに探して頂けたら嬉しいです。
探すの面倒!という方にはamazonでも。



おまけにチラ見せ。
こちらは京都府綴喜郡宇治田原町の柿屋で作られた「古老柿」。実は3刷り重ねています。
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この他にも、今回は殆どのモチーフを2〜3刷りで制作しました。技法面でも本当に勉強になりました。
そして資料で実際に頂いた食材の1つ1つが本当に美味しかったこと!ぜひこの本を読んで、食べてみたくなったら「お取り寄せ」なんていかがでしょう。
福島県福島市の「凍み豆腐」も煮物にしたらとっても美味しかったですし、長崎県西海市西海町の「ゆで干し大根」の美味しさも忘れられません。あーまた食べたい!!
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19日間離れ離れだった煤と墨、久々の対面に戸惑う姿につい号泣してしまいましたが、一晩経ったら今までの様に甘えてくれる様になりました。
またすぐ離れ離れですが、その分可愛がります。
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by sakamotochiaki | 2013-11-26 21:06 | ◎お仕事/書籍・web | Comments(0)