圧倒。昨夜と今朝。

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今朝、大竹伸朗さんの『全景』展カタログが到着した。
配送用の段ボールの但し書きにまで興奮。
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ネットではチラホラ「届いた!」というカキコミを見ていたので、じゃあうちもそろそろかなあ?くらいには思ってはいたけれど、インターホンが鳴った時は「きたああああ」と鼻息が荒くなった。注文してからおよそ一年。でも正直、ひどく待たされた、という感覚はない。もちろん心待ちにしていたけれど、出版元に対して腹を立てたり、不安がったり、イライラしたりというのは、ぜーんぜん無かった。ひょっとしてひょっとすると「やっぱり出版不可能」みたいな事になったとしても、先に支払っていた6000円もある訳だが、元々お金は手元を離れた時点で執着が無くなる質なので、ぜーんぜん気にならなかった。むしろそれはそれで面白い、とも思っていた。

でもしかし、こうしてちゃんとカタログが手元に届くと、やはり何とも嬉しいし感無量。まだパラパラとしか見ていないけれど、これだけ時間がかかっただけの事はある。イライラしていた人達の気持ちも一瞬で鎮めただろう。それどころか皆上機嫌か。
それにしても「米か?」って程の重量(総重量6キロ)の本、何処に置けっていうんだよーと、やっぱり面白い。圧倒される。
ついにご開帳。
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これで6000円はお得すぎます。
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昨夜、焼き鳥屋までの道すがら偶然にも
「ジャンルこそ違うけれど、この人も大竹さんみたいだよね」
と家人と道々話していたのは、その前にトークライブを観に行ったプロインタビュアー/プロ書評家・吉田豪さんだった。本当に素晴らしくて、登場からサインを頂くまで2時間ちょっとあったと思うが、ずっと感心させられっぱなし。
本人より本人に詳しく、そのデータを200%詰め込むという独特の手法を用いる(ご本人いわく理論武装なのだそうですが)史上最強インタビュアー豪さんは、当たり前かもしれないけれどトークも最強だった。
文章が書けるって事も凄い事だけれど、人前で話す(しかもグイグイ引き込まれる上手さ)って事の凄さを目の当たりにした。豪さんの話や会場の人口密度(参加者のキャラも)もとても濃く、正直付いて行くのに必至で、一語一句聞き逃すまいと耳の穴かっぽじいて集中したものの、苦手なプロレスネタには付いて行かれる訳も無く、質問を指名された時なんぞ、完全に「授業でわからないところを当てられない様に息をひそめている生徒」状態で、声うわずってるし、レベルの低い質問しか出来ないし、かなり切なかった。自分の無知ぶりを呪って昨日はドスーンと落ち込んだ。
こんな風に何処かでテキトーな文章書いてお茶濁したりとか、しかもそれを人に披露したりとか、そんな全く意味の無い恥ずかしい事一切合切やめたくなった。私が昨日終始赤面していたのは、会場が暑かったからではなくて恥ずかしかったからだ。そういう行動を含め全て、あまりに自分が無知すぎて、もーどーしよーも無かった。自分が女である事も久々に嫌になった。

それほどに豪さんは圧倒的。出し惜しみゼロ。
豪さんがいれば、もう他の人要らないじゃない(実際、サブカル分野で30代で活躍している人って豪さんくらいらしいけれど)って思えるほどだった。そのネタの宝庫ぶりに殆どずっと笑わされっぱなしだったのだけれど、「仕事をする上で普段から心がけている事は?」という質問に、
「偉くならない事。どんなに小さい仕事でも面白いと思ったら受ける。
 偉いと思われて、こういう仕事振ってもきっと断わられますよ、と
 思われる様になっちゃダメ」
という言葉はとても重かった。つい最近、仕事でぞんざいに扱われたせいで「偉くなってやる」と思ったばかりの身としては、両の頬をパチンパチンとやられた気分。間違ってました。そんな事でいちいち頭に来てちゃいかんのね。ネタにして言いふらすくらいでないと。

またすぐにでも豪さんのトークライブに行きたい。て事は、クリスマスの阿佐ヶ谷ロフトにも行くべきか。「宗教」の話だけで2時間聴いていたい。他にももっともっと余談だらけでもいいから聴いていたかった。しかし、ここには書けない話が多くて残念無念。でも、じゃあ直接会ってこの面白さを私が誰かに伝えられるかというと無理。力量が違い過ぎます。
本も好きだったけれど、ご本人を見たらますます好きになった。こういう人が自分の懐に飛び込んでインタビューしてきたら、そりゃあ気持ちよくなって、つい何でも話してしまうよなあ、と深く納得した。


で、興奮冷めやらぬ感じで「いやー凄い。本当に凄い。」と「豪さん凄い話」を肴に四文屋で飲み、帰宅したら私が毎月ちょっとしたお仕事(イラストじゃないんだが)を頂いている男性誌が届いていた。その雑誌では豪さんが『元アイドル・オム』というページを連載されていて、お陰様で毎号読めるのだが、まさに先のトークショーで少し語られていた布川敏和の回だった。何だか実にタイムリーでした、豪さん。
そして岸部シローと石原真理子のブログは即刻ブックマークしました。

あとトークショーとは関係ないけれど、ベジタリアンだからなのか何なのか、豪さんの手が実にきれいで、そこいらの女の子なんかよりよっぽどフワッとしてて、ずっと手ばかり見てしまった。ライブ後に握手して頂いた時も、完全に私よりも白くてきめ細やかな美しい手で、また落ち込んだ。

ちなみに昨日見た夢の中でも、会う人会う人に
「すげーんだよ。ホントすげーんだよ。」
と「豪さん凄い話」をしていた。
自分の持っていないものを持っている人への憧れ。これはほぼ恋かもしれない。ダハハハハ!
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by sakamotochiaki | 2007-12-01 16:22 | ◎こんな日々 | Comments(0)