「らしさ」

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気がつけば、二人展の搬入日まで一ヶ月を切っているのだった。
昨日、横浜に向かう電車の中で焦る。ここで焦っても仕方がないじゃんよ、ビリーミリガンばりに私に内在するタイムテーブル担当者がクールに指摘するも、ネガティブシンキン担当者が俄然焦る。せ、精神安定剤!て感じで、あわあわとipodでキセルを聴く。はーやれやれ。

しかし2人展というのは初めてなので、5〜6人のグループ展などとも違い「祭りじゃ祭りじゃ」(何ソレって感じだが、でも学生時代のはこんなイメージ)という風でもないし、もちろん個展とも違うので、全くの手探り状態。
先日も友人でガラス作家の梅田香奈ちゃんの2人展を観に行ったのだけれど、ガラス作家同士という事で均整も取れつつ、それぞれの作品の個性もちゃんと見取れるし、空間は「キーン」と静かでありながら、「一騎打ち」という感じで熱くぶつかり合っている様にも見えて、面白かった。品のある「たいまん」(そんなものは無いかもしれんけれど)現場に立会った気分だった。殴り合いこそ無いが、2人展はある意味「たいまん」なんだなあと思う。
まあ、ジタバタしてもなるようにしかならない。(←内在する肝っ玉担当者)


さて、昨日は昼間仕事を片付けて、夜は横浜石川町にあるF.A.D YOKOHAMAというライブハウスに行って参りました。bonobosのPastoramaツアー初日。今ツアーは行こうかどうしようか迷っていたものの、思いがけなく友人Mさんからお誘いを受け、初めて人様が取ってくれたチケットで観るbonobos。通算11回目(だったか?)。なんだか不思議な気分だった。

キャパ300人程度の小さなライブハウスだったので、開演間近に入場したら既にギウギウ。メンバーの姿も殆ど見えない最後方で、まったり聴いていたのに汗だく。途中、貧血で倒れる女性も居たくらいの温度と密集度だった。
内容はベスト盤+初お披露目曲2曲、という感じだったでしょうか。ベスト盤発売後のツアーなので、そりゃそうか、という感じだったけれど、珍しい選曲というのは無かった。滅多に聴けない昔の曲を演ってくれんかなあ、と淡い期待を抱いていたので少し残念。視覚を完全に諦めたので、聴覚に集中出来たせいか、コジロウ君のギターがいつも以上に唸っている風に聴こえたし、5弦ベースのなっちゃんのプレイも良かった。個人的には、相変わらず素晴らしい蔡君の歌と、暑さで頭がクラクラしてるのとで『Hover Hover』が一番良かった。
アンコールは1回で(初日だしね)、ラストはやはり『Thank you for the music』。さすがにそろそろ違う曲で来るんではないかと思っていたけれど、そんなこた無かったか。まあ、様々考えての事だろうけれど。
あれだけ狭い空間だと、盛り上がりにもムラが無いし、一体感も凄かった。でも本編の後半で『standhing there』『someway』あたりの新しい曲が流れると、沸き上がる場内とは逆行して、すっと冷静になる自分が居たりもする。初お披露目のポップな新曲にも、『someway』ほどではないけれど、違和感と淋しさは否めず。
帰り道、自身もウクレレバンドをやっているMさんとも「せっかくのbonobosらしさが無くなるのは勿体ない」という話をしたけれど、本当に勿体ないと思ってしまう。
でも「らしさ」て何だろうかとも思う。バンドの「らしさ」って、所詮聴く側の勝手な押しつけなのかもしれない。変わって行くんだよなあ、人もバンドも。私自身、漫然と過ごしていたって、気が付けばついつい変わっているのだから、そりゃそうだよな、と思う。でもだからこそ、変わらないという事の難しさ、貴重さを考える。

いずれにしろ、今のbonobosをああいう小さい空間で観られたのは良い経験だった。Mさんに感謝です。有り難う。

どうでもいいけれど、帰りの電車でMさんと座っていたら、目の前に立っていた若いカップルの男の子の方が、花粉症なのか大きなクシャミをして、その唾なのか鼻水なのかわからない飛沫が、私のカーキのパンツの膝部分に小さいながら、生理に猛アピールしてくるシミをこさえてくれ、「うっわーーーーーーっ」と声にならない悲鳴をあげて固まったのだけれど、当人達は全く気付く様子も無く、彼女が差し出したティッシュで「ぶぼぼ、ぶぼぼぼ」と鼻をかむのに没頭しており「なんか、大変ね…」と思えて、怒る気も失せた。すかさずティッシュとウエットティッシュをくれたMさん、重ね重ね有り難う。


さてさて、こないだ購入したスチールパンスタンドが到着。スチールパンを置くスタンドではありません。「鉄製の鍋を置く台」です。速攻組み立てて置いてみた。
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レイアウトはまだ改良の余地ありだけれど、これまで使っていたワゴンより収納力があり、鍋も取り出しやすくなった。
お役御免となったワゴンとはサヨナラしようかと思っていたのだけれど、そうだ、と思いつき、仕事部屋に設置。床を埋め尽くしていた色々をとりあえず乗せてみたら、おお、床が出現!お久しぶりの畳の目。素晴らしいよワゴン!「2人展用のあれやこれやワゴン」と命名してやろう。って、こないだ右から左に移動したものを、下から上に移動しただけじゃないか、という事はわかっている。大人だから。でも今は目をつむり、素直に喜ぶ。

すっきりした仕事場で、明日のために「らしさ」溢れる作品を作ろう。
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by sakamotochiaki | 2008-04-02 13:07 | ◎こんな日々 | Comments(0)