レビュー4月(1)

映画『ノーカントリー』
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強烈に肩が凝る作品だった。
終始、一瞬たりとも気が抜けないので、観賞後はクタクタ。コーエン兄弟の作品にしては、ユーモアが一切排除されているし、残虐な描写が多かったからかもしれない。
けれど映像は文句のつけようの無い美しさで、憎らしくなる程に細部の細部まで凝った演出や台詞、美術も素晴らしかった。
ハビエル・パルデムの、ただそこに居るだけで重くのしかかって来る様な恐ろしさ。その独特な凶器とキャラクター設定(風貌も含め)が凄い。いや本当に怖かった。夢に出そうな骨身にしみる恐怖を、人の形に置き換えたみたいだった。
冒頭の雑貨店の店主とのコインのやり取りは、思い出すだけでも寒気がする。それほどよく出来た場面だったのだと思う。
チャールズ・ブロンソンの様なジョシュ・ブローリンも良かった。トミー・リー・ジョーンズも、映画館までの道中、散々見かけた缶コーヒーの街張り広告を見事に忘れさせてくれる好演ぶりだった。
しかし、ひたすら肩が凝った。

DVD『フラガール』
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今さら、という感じでようやく観た。
とにもかくにも蒼井優。この人は本当に凄い女優さんだ。ここでも光り輝いている。
立て続けに『クワイエットルームにようこそ』を観ると、デニーロばりの変幻自在さに驚かされる。 富司純子も大変良かった。あんなにきれいなのに、 見事に「炭坑で働く女を捨てた母」だった。
オーソドックスな物語だが、女ばかりなのにつまらなくないというのは『下妻物語』ぶり。後半の「手話」の演出には、まんまと涙。
どうでもいいが、松雪さんは途中からGacktに見えた。
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by sakamotochiaki | 2008-04-07 18:46 | Comments(0)