頂きます。

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今日は今日とて、映画『いのちの食べかた』http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/を観るため渋谷へ。

整理番号一番だったし、お客も全部で7人程、6月末からは夜一回の上映になるそうだけど、まだまだ上映中。人はどう思うかわからないが、私はとても良い作品だと思った。他の何にも似ていない作品です。
なーんて言いつつ、席に着いた瞬間、程よい室温と、程よい固さの椅子と、早起きして来たせいで、所々ウトウトしてしまったのだが。
たぶん規則的な機械音(映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の様な)が、催眠効果あるんじゃないかなあ。興味津々に反比例するかの様に、意識が頭の少し上の方でユラユラした。と思いきや、次の瞬間ワハハと笑ったり(心で)、「トランスフォーマーか!」とツッコミいれたり(心で)、あ、いけね、私、口開きっぱなしだ!となる位、心を奪われたり。
冷静に、淡々と、余計な事は一切排除された映像。あれ、これって『ぐるりのこと』と同じだな。あの作品も普通は入れちゃいそうな場面を悉く排除して、観客に想像させようとしていた。
しかしそれ以上に『いのちの〜』は何せ台詞も、字幕も、これが何であるか、どういうものであるかという説明も無い、映像だけで訴えてくる。特別な事は何も無い。日々、当たり前の事を当たり前に切り取っている(それがハッとするほど美しいのだ)。食のルーツと供に、そこに携わる人の日常を垣間見させてくれる。 余計な気遣いが無いお陰で、観る側は一層自由に思いを巡らせる事が出来る。これには作り手と観る側の成熟を感じた。
有り難う、本当に有り難う。あなた方がいなければ、時代が時代なら、私は飢え死にしている。動物も植物もこれからは心して頂きます。動物と植物にも有り難う。観終えた後はそう思う。可哀想だから食べない、という思考には、予想通り全く流れなかった。この映画自体、そういう意図は全くない。逆にこれを観てそんな事言う人は信用ならない。改めて思う。

先に森達也さんの『いのちの食べかた』を読んでいたのも良かった。
生きている牛を処理する場面では「おお、これがノッキングペン(最初に牛に脳しんとうを起こさせるために額を打つピストルの様な道具)か!」とか「こうやって放血するんだな」というのがわかった。何より日本と欧米の「屠殺」における様々な違いを見て取れたのも良かった。宗教や、様々な差別の歴史のせいもあるが、そこにはただ、あっけらかんと普通の毎日があるだけなのだ。

頂きます。心して。
エンドロールが流れるタイミングが、素晴らしくカッコ良くて、そこで激しく感動して、そう誓いました。

明日は久々に町田の工房で版画日。
紙版画に挑戦。早起きしないといかんのにー。

本日の版画は以前作った銅版画。タイトル無し。
以前もここに載っけた事がありますが内容に合っていたので。
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by sakamotochiaki | 2008-06-19 01:53 | ◎こんな日々 | Comments(0)