リメンバー女工さん

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今年は参加出来ない朝霧JAMに、bonobos初出演ときた。
そろそろかと思っていたらやはり。かように人生とは実につれなく出来ているもんだな。いいよいいよ。わたしゃ田舎の法事に行くよ。坊さんの読経で1人フェスさ。
と、ふてくされつつ、この時期にピッタリの『Sunset:Sunrise』を聴いている。そんな風であるのに、年末(12/9)のワンマンはまだ行こうかどうしようか迷っている私。前日のゆらゆら帝国のワンマンに行くのは実にあっさりと決まったというのに(しかも他力本願で。シラハマさん有り難う!)。複雑な乙女心である。誰か猛烈に私を誘ってくれないかなあ。両頬をビンタでもして、しのごの言わずに黙って来いよ!とか言って。もー降ろしてよ!って言って暴れても聞く耳持たない感じで、肩に担いでくれたりしちゃってさ。うへえ。苦手なポロシャツ襟立てラガーマンが頭ン中占拠。

午前中、明後日使うダッチオーブンのシーズニング作業でドロドロに汗をかいた。ちょっと放ったらかしにしていたら、所々錆び付いてしまい、錆を落とし、洗って、焼いて、油を塗り込む、という行程を何度も繰り返した。かなりしつこく。真夏には絶対に出来ない作業であった。

くたびれ果て、外出欲も失せたため、おとなしくカレンダーの折り作業。昨日も裁断作業で半日潰したのだった。今回は1枚に12ヶ月をレイアウトして、折り畳む方式にしたのだけれど、1セットずつこしらえる作業が減って楽になるかと思いきや、意外と手間がかかる事が今さらわかった。
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一枚一枚ひたすら折り、最後は定規でしごく、という単純作業を繰り返していたら、気分は完全にライン入りした女工さん。
学生時代、春休み中の2ヶ月間を、実家近くの某T芝工場の女工さんとしてアルバイトしていた頃を思い出す。あれは、非常に、つらかった。北国の長い冬を過ごす方法として、辛抱我慢度ランキングがあったなら、かなり上位に食い込める自信がある。(ちなみに対角にはスキー&スノボサークル合宿がある)しかもその時は、我が家に起こった事件により、母に強制的に呼び戻された形の帰省であり、その女工バイトも母が勝手に申し込んだものだったりもして、要するに私にとっては相当に「不本意」な状況であった。まあ、母もそうせざるを得なかったのだろうと、今となれば思うのだけれど。

しかし、真冬に何か出来る事がある訳じゃあなし、ただ家に居るだけならばと、結局は女工の道を選んだ。時給は700円台くらいだったんじゃなかろうか。が、毎日工場と実家の往復しかしていなかったから、溜まる一方ではあった。
日によって勤務ラインを変えらてしまうバイトだったので、一人二人面倒見の良いパートのお姉さんが居た以外は、職場の誰かと親しくなるという事も無かったし、いかんせん当時の私は頭にヘンテコなパーマを当てていたため、工場の人らも近寄りづらかったのかもしれない。私もまだ若かったので、全く失礼な話であるが、そこで働く不本意さを全面に出した壁を形成していたし。
毎日、母が持たせたお弁当を、昼休みの誰もいなくなったベルトコンベアーで食べた。で、食べ終わったら、つっぷして泣いた。何でだーって思いながら。
何でか知らないけれど、私の人生で心身共に「冬」な時期は、季節も真冬である事が多い気がする。春うららかな季節に、夏の暑い盛りに、辛かった事ってあったかな。あったかもしれないけれど思い出せない。冬だと実際の倍の体感辛度になるのかもしれない。だから私は冬は苦手だ。
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カレンダー、あと100枚折ったらおしまい。
手がインクで汚れてしまった。お湯をためて湯船に浸かろう。映画『無能の人』の竹中直人の様に、湯船に浸かりつつ指に付いたインク汚れを落とそう。あの何とも言えない幸福感を知らないと、あの場面は撮れないよなあと思う。
そういえば『トニー滝谷』の市川準監督が亡くなられた。『トニー滝谷』も大好きな作品であるけれど、メイキング作品の『晴れた家』も大好きで、観ている間中、市川監督の作品へかける愛情が伝わってくるのだった。あんな風に何かを作れたら本当に素晴らしいと思う。残念。


今日、ネット徘徊中に気に入ったPV。音は細野さんの様でもあり、有頂天の様でもあり。映像も凝っていて実に好み。朝霧にも出るんですね。羨ましいぞ。
アトランティス/ウリチパン郡


 女工作業もあと少し。お一つよろしくお願いします。
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by sakamotochiaki | 2008-09-20 19:09 | ◎こんな日々 | Comments(2)
Commented by ぜんきゅう at 2008-09-20 19:56 x
朝霧にbonobosと聞いて真っ先にトリーゴさんを思い浮かべてました。

法事で帰省じゃなかったかな?
でも、まぁ、bonobosとトリーゴさんの蜜月の時はもう終わったようだし
そもそも、僕が心配することなんかじゃないやろーってな具合に。笑

ウリチパン郡いいですね〜
秋fes出まくって日本中を席巻してるかの様です。
ライブ見てみたい!

んで、今、角田光代さんの「薄暗シルエット」読んでるんですが
その主役がトリーゴさんと被って仕方ないんですよ。なぜか。
独身だし古着屋経営だし全然違う(歳は37やけど)のはわかってるんですが
勝手にトリーゴさんを思いながら読んでます。はい。ごめんなさい。

Commented by sakamotochiaki at 2008-09-20 21:16
おおー、ぜんきゅう君。お元気?
ブログ、毎度覗かせてもらってます。

蜜月…(笑)いやいや、今も蔡君の歌は天からの賜り物と思っております!
と同時に、大人の事情に疎い私とて、売れてナンボが音楽業界だという事もわかりますのね…。切ない事です。
好き故に、距離を置かざるを得ないというのが現状なのでした。
ただ、野外、特に朝霧だったら、やっぱり観たかったなあ、bonobos!意外にもメインステージだったんだけど。
なーんつーて、色々面白い音楽はまだまだある訳で、色々吸収中です。
ウリチパン郡、キセルのツアーにもブッキングされてたりするので気になってました。
面白そうですね。

「薄暗シルエット」は未読です。
それは、かなり、読んでみなくては!
枯れた37歳なんでしょーよ…。ちぇっ!