カテゴリ:◎猫たち( 7 )

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現在毎月恒例の実家滞在中につき、パソコン使用の製作作業のあれこれが出来ない環境なので使えるのは腕2本のみ。たまたま今頂いているお仕事が「版画ではなくイラストレーションで」とのご依頼だったのもあり、久しぶりにマーカーを持参して色塗り作業などしているのだけれど、久しぶりすぎて頭も腕も戸惑い気味。やはり版画作業とは体のスイッチも違う様で、このままではいかーん!と練習がてら家事と家事と家事の合間や寝る前にちょこちょこ小さい絵を描いたりして練習中。
最初の絵は、ふと楳の顔にあった雪山を思い出して描いたもの。いくらでも見ていられた雪山だった。


楳と2人で実家帰省していた時の思い出スケッチ。
毎晩布団の周りをぐるぐると何周かした後、「では。」という感じで布団の横から潜り込み、私のお尻の裏側にちんまり収まって眠っていた。東京の自宅でも布団には入ってきたけれど、このぐるぐるは実家限定で楳特有の「作法」の様だった。
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東京での「作法」は、まず寝ている私の鼻に自分の濡れた鼻をスンスンくっつけて私を起こし、布団を持ち上げて入口を作ってあげると「では。」という感じで潜り込み、私の太ももの丘を乗り越え、やはりお尻の裏側にちんまり収まる、であった。亡くなる前は私の太もも2本分を乗り越える力が無くなってしまい、片足を持ち上げて丘を低くしてあげていたので、毎回楳が無事にお尻の裏側に収まるまでブルッブル震えてながら待った。
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煤墨姉妹。煤がキリリとしすぎたか。(これは前回2匹に会いたい気持ちがつのり過ぎて描いたもの。)
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墨が我が家にやって来た頃。まだ2ヶ月。漫画みたいなフォルムをしていた。子猫の輪郭は幻みたいに曖昧なのだった。
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…うーむ。猫しか描いてない。

しかしそれにしてもマーカーは難しい。こんなに難しかったっけ。いや面白い。面白いけれど難しい。とか思いながら、実家でも、プレス機やパソコンが無くても制作出来る手法探しの旅は続く。












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墨のことしか書いていなかったなーという事で煤のことを。

2匹が我が家にやって来て、もうすぐ5ヶ月経とうとしている。月齢でいうと7ヶ月弱。もうすっかり見た目は子猫ではない。楳とも大差無し。というか楳がどんどん小さく見える。
特に煤は、小柄な墨に比べても生まれた時から大きくて肉付きも良く、この間体重を量ったら既に3キロあったのでビックリした。墨と違ってゴハンもなんでもよく食べるし、もうもう少し成長したら体重管理をしないといけなくなるかもしれない。

少し前の2匹。煤(右)の方が墨より大きい。というか2匹とも長い。
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我が家に仲間入り当初は雄と思われていたので、一ヶ月雄として育てられていた訳だけれど、雌と判明してからこっち、性格も一変してしまった様な気がする。人見知りも場所見知りもしない大胆な墨に比べて、煤はおっとりしていて、ビビリで、ややどんくさい(笑)
墨がどんどん高所で冒険しているのをモジモジしながら眺めていたりする。好奇心が勝って自分も上ってみたりするけれど、「おっと、こっからどうしたもんかな...」という感じでウロウロしたりする。
墨が気に入って出入りしていたお風呂場にくっ付いて行き、まんまと浴槽の残り湯(水量は少なかったので大事には至らず)に落ちてしまい大パニックになったり、それでもお風呂場は気になるので入りたいが、脚の裏が濡れるのが嫌だから一歩踏み出しちゃあ「ブルル」といちいち脚を振って水気を飛ばしたりしている。(ちなみに墨は腹毛すら濡れるのを気にしない。まあ、猫としては墨の方が特殊と言えるのかもしれない。)

お風呂場に恐る恐る入る煤。怖いなら入んなきゃいいのに、それでもやっぱし入りたい。
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二匹とも甘えん坊だけれど、煤は特に甘えん坊で、眠る時は必ず誰かにくっ付いて寝る。煤のゴロゴロは大変お安く、滅多な事では怒らないし、たぶんとても優しく、人の、いや猫の良い子なんだろうと思う。生後一ヶ月でお見合いをした時は、誰よりも自己主張が強く「オレオレオレ!(←まだ雄だと思ってる)」という風だったので、さぞや暴れん坊になるかと思っていたので不思議である。
そういえば、万が一脱走してしまった時のための首輪をつける際も、何度やっても数分で見事に外してしまう墨に比べ、煤は最初から無抵抗で付けさせてくれたくらい良い子である。いや良い子というか、野生を忘れたという事なのかなあこれ。

TVやPCが大好きでジッと真剣な顔で見ている。その顔が画が動くのが不思議で見ているというよりは、本当に内容をわかっているの?と思ってしまう程の真剣顔なので可笑しいのであった。

私と一緒に『孤独のグルメ』を観ながらこの真剣顔。観ながら煤も腹減るんだろうか。
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それにしても、煤はどんどんシマ柄猫になってきた。版画にしようとしてもなかなか難しいのであった。

顔をむんずと捕まえてもゴロゴロ。ここまで書いている最中も膝の上でゴロゴロ。常にゴロゴロ大バーゲン。
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あ、楳との関係は相変わらず。近づくとシャーシャー言われ続けているけれど、でも同じ空間には一緒に居られるので良しとしている。
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昨夜は今の家に引っ越して来て初めてご近所さん2家族との宴会開催。
人に大喜びした煤墨が暴れ回る事を想定して、無理矢理一階ダイニングでのテーブル×椅子開催(激狭空間で皆様すみませんでした...)にしたのだけれど、意外や日頃から人間にゴロゴロと甘えまくり緩みまくりの煤が、初めて大勢の人間を前にしてビビリまくり、脱兎のごとく2階へ逃げてしまった。2階にだって宿敵・楳がいるというのに、それでも大慌てで逃げ込んで、結果居場所が無いから棚の裏側に隠れるという有様であった。これには私も家人もビックリ。警戒心ゼロの子猫を脱しつつあるという事だろうか。

さて一方、墨の方はいつもと変わらず一切物怖じせず、ずっと人間達の周りにいて、抱っこされたりじゃらされされたり、時折煤の様子を気遣うという余裕ぶり。体は小さいものの、こりゃ完全に姉墨・妹煤で決まりかもしれない。
で、宴も後半に差し掛かった頃、昨年夏の天草帰省中、楳を数日間に渡り預かって頂いたN家の旦那様(猫マスター)に、その長い長い猫歴の中でも「墨の様な尻尾は見た事が無い。すごく珍しい。」というお言葉を頂いた。
冒頭の謎の黒い物体がソレであります。それにしか見えないから『矢じるしっぽ』と命名。北を表しております(噓)。

コチラの写真でもその矢印ぶりには惚れ惚れする。何故こんな形になるのか謎。(ちなみに結構なカギ尻尾)
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5匹兄弟のなかでも一番黒いのが墨だったけれど、腹毛(と一部胸毛も)が真っ白なのが何とも面白くて(譲渡前の健康診断のカルテには『ビキニ』という仮名が付けられていたのも納得)、私が選んだ墨。
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行った事のない場所へもどんどん行ってしまう冒険家。(楳にシャーされてもへっちゃら)
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階段のひさし(?)部分に隠れてるつもりだろうけれど実は丸見えとか、すだれの紐に夢中になりすぎて逆に操られてるぞ!なちょっとお馬鹿さん...いや無垢さも愛すべきところ。
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母猫はシャムの交じった美猫だったと聞いたけれど、ひょっとしたら墨だけ母は熊なんではないかと思う事もアリ。しかもツキノワ熊。どうして猫に交じったのかはわからんけれど。
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そして妹思い(たぶん)の心の優しき猫。煤に比べると体が小さいせいか、食べ物への執着があまり無いというか、一気に沢山は食べられないらしく、残したゴハンを煤に食べられちゃうのが少し困りものだけれど、いやはやまことに猫とは個性豊かである。日々を重ねるごとにそれがどんどんわかって実に楽しい毎日。
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そのうちビビリのレッテルを貼られた煤についても書こう。
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今日は煤墨の2回目のワクチンに行って来た。
私がお世話になっている南中野地域猫の会では、病院施設もあり、譲渡後もそこでワクチン接種や避妊去勢手術なども請け負ってくれるのでヒジョーに助かるのである。
キャリーバッグも何だかよくわかっていない煤墨は実にすんなりと、むしろ自ら中に入ってくれて、診察台に乗せられても怖がるでもなく、逃げようともせず、大人しくキョトンとバッグの中に居て、お医者の先生も「警戒心無い!」と笑ってしまう程であったが、その最中衝撃の新事実が判明したのであった。

....なんと煤、女の子でした!!!ガーン!!!
食べる時の催促と食いっぷりの激しさ、墨との体格の違い、超マイペースな性格、甘えん坊のゴロゴロバーゲンなど、これまで全ての理由付けを「やっぱ♂は単細胞でお馬鹿さんでかーいーねー」で片付けてきた身としては、目眩級の衝撃。衝撃大き過ぎて先生と一緒にヘラヘラ笑ってしまったほど。
「子猫の判別はホントに難しいんですよね〜」との事だったが、まさかここに来て性別が覆されるとは思わなんだ。言葉の威力すげーわ。思い込みってこえーわ。
まあ、元々性別を重視して選んだ訳ではなく、第一印象で決めた2匹なので、♂だろうと♀だろうと無問題なのだけれど。そもそも以前から女系帝国建国を妄想していた私としては、これで家人以外は全て♀となり、あっさり実現してしまったので、それはそれで良いのだけれど。....と理解はしたものの、脳の方が今ひとつ現実に着いて行かれず混乱中。

最近大分男らしい顔つきなってきたなーと思っていた煤(すまん)。
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カリカリ計量匙とまどろむまだ♂だった頃の今朝の煤(違う)。
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という訳で、いずれ煤は女子校でモテモテになってバレンタインなんかもー大変、ゆくゆくはヅカ校に進学し何組かのトップスターになれる器であると思います。ま、なられても困るけど。辞めてからが茨の道だしねヅカ。そーゆー事じゃなくて。この一ヶ月はサファイア姫かオスカルか?という世を忍ぶ仮の姿で過ごして来た(つもりは無いだろうが)煤、もうありのままの自分をさらけ出して良いのだよ(さらけ出していただろうけれど)。
これで我が家は女だらけのくの一忍法帖、或は女囚さそり。なんか違う。楳と合わせてポッキー三姉妹。それも違う(あれ四姉妹だしな)。
ともかくイロイロ起こって面白い猫らとの毎日である。
改めまして煤子をよろしくお願いします。



全く関係ないけれど、坂本先週末から突如腰痛に悩まされ中。3日間意識的になるべく腰を使わない様生活してみたが、使わないって全然出来ないのねー。結果、まだヨボヨボしている。そろそろガタがくるお年頃。メンテもしないといかんのね。ぐぶー。
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「きょうだい」てのは全く凄いことだ。と毎日思う一人っ子の坂本です。
「きょうだい」てだけで縄張り争いがない、即ちトイレも共有、夜鳴きもしない、留守番も勝手に楽しんでくれている(っぽい)。ああ、仲良きことは美しきかな。
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と、見とれてばかりいられないのであった。
煤墨が我が家にやって来て明日で1ヶ月。1ヶ月!!先住・楳との関係は一向に進展無し。今も1階は煤墨、2階は楳という完全隔離生活が続いている。冒険心旺盛+ちょっとお馬鹿な子猫らは、能天気なのか勇敢なのか2階へ幾度となくアタックするも、あえなく楳のシャーと猫パンチで追い返され、というかレフェリー(人間)ストップがかかり黒星続き。とはいえ一番混乱していて、怖がっているのは楳で、とにかく訳もわからず手当り次第に威嚇しているという風に見える。双方がかわいそうな状況。
「ただいま」と「行ってきます」の挨拶や3度のゴハンも全て楳が一番目。なるべく楳を立てて、えこひいきタイムを設けているものの、性格もあるとはいえ、これはなかなかに手強い。

加えて「変な奴ら」と生活スペースを長く共にしている私(仕事部屋が1階)と家人(仕事部屋が2階)への態度が、これまで以上にハッキリと違う。
昨日、保護服夏バージョン3着目(わかりづらいが、少しずつ改良されている。ちなみに手縫い!)が出来たのでご試着頂いた時の楳。この不満顔をご覧下さい。
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その直後、家人がやって来たらこの顔。乙女面!
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なんかもう、あからさま過ぎて笑ってしまった。力なく。
家人が話しかけると「もーちょっと聞いてよ!奴ら(おそらく私も含む)ったらさー!」と訴えまくっている(様に見える)楳、実は両耳の後ろにストレスおハゲも形成中(やっと産毛が生えてきたけど)なり。すまん楳。ストレスが一番病気にも良くないのに。でもしばらくはこのスタイルなのだ。楳は我が家の一番猫。煤墨は我が家の希望の光。めげずに行こう....
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煤と墨が我が家にやって来て1週間経った。
今、2つ前の日記の写真を見ても、大きくなったなーと感じてしまうほど、2匹はグングン成長している。
何せ人間に置き換えたら巨大皿に盛られたカレーライスを1日3食も食べ切っている様なものであるから納得するほかない。
それにしても子猫てーのは凄い。何が凄いって一瞬たりとてジッとしていないのが凄い。食べている時と寝ている時以外は駆けずり回っている。常に早回しでドタバタしているのに、ましてや黒い2匹を写真におさめるのは難しくてしゃーない。撮った写真はほぼ影絵。
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ダイニングチェアー登頂には時間がかからなかった(ダイニングテーブル、仕事机を順当に制覇して、昨日ついにガス台も制覇。キケンエリアの対策を早急に考えねばならない...)ので、せっかくご近所の椅子職人のく山氏に張り替えて頂いたばかりの座面がボロッボロになりそうだったので、急きょ家にあった帆布で保護する事に。

奇跡的に止まっている煤を撮れた貴重な一枚。
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見た目や性格も2匹の違いが大分明確にわかって来た。煤はマイペースで甘えたがり男子。
一方煤はまだまだ細っこくて、体の形がほとんど漫画かアニメ。走る度にチョロロロロ〜ンとか効果音が聴こえそうである。まだ体格では煤に負けているけれど、恐らく気が強く、運動神経抜群で、でも優しい女子。丸めた紙を与えるといつまででも1匹で遊べてしまう紙好き。
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いやとにかく、何でも遊べてしまう子猫は凄い。次々と私が投げ込む小道具でどんどん遊んでいく様は、『ガラスの仮面』の「奇跡の人」オーディション課題「ヘレンとして遊べ」における金谷英美である。「全部のおもちゃをつかって遊ぼうというのか...!」である。先住楳が玩具という玩具にほぼ無反応な猫であるせいもあって、見ていてひたすらスゲー!の一言。

と、その楳。
2匹がやって来た当初、2匹への警戒はもちろんのこと、私へのシャーフー抗議が凄まじく、覚悟はしていたものの正直へこたれた。加えて少し前より気になっていた楳の体調不良(食欲不振→食欲増進薬で食欲過多→便秘嘔吐コース)に拍車をかけてしまった事への罪悪感もあり、鬱々とした日々を送り、楳の夜鳴きや子猫らの世話やらで疲れが溜まっていた所に家人の夏風邪がうつり、3日前ついに寝込んでしまった。が、その間ほぼ楳が引きこもっていた寝室に一緒にいたのが功を奏したのか、ダウンした私を見るに見かねた楳の優しさなのか、以来シャーフー抗議をしなくなった。
2匹との距離はまだまだある、というか先が見えないけれど、近寄る度にケンカを売っていたケージ前を無言で通過する程度に空気は軟化(?)してきている様な気がする(あくまで希望的観測)。まあ、煤墨は我関せずといった風で、どこまでも呑気でどこまでも自由である(それも子猫スゲー)。
楳の体調が良くなって、少しずつでも3匹が仲良くなる日が来ると信じて、焦らずじっくり行こうと思う。

階下の2匹をビクビクしつつ見る楳。基本階段は途中までしか下りて来ない...この季節は1階の方が涼しいのに(泣)
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さて、墨の写真に映り込んでもいる私手作りのダンボールハウスは、お陰様で子猫らに大好評である。こちらの思惑通りに仕掛け1つ1つで遊び倒してくれるので嬉しいやら可笑しいやら。
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んが、実はこの箱にはコレが入っていたのであった。
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阿佐ヶ谷『土の記憶』オリジナルエコバッグ。大きめのマチ付きキャンバス地タイプと小さめの麻タイプの2種類あります。イラスト(今回はペン画)は私が担当させて頂きました。6/30(煤墨が我が家にやって来た日)にオープンした阿佐ヶ谷パールセンター内の新店舗にて販売中です。なかなか素敵に仕上がってくれて良かった。しかも丈夫そう(これ肝心)。特にキャンバス地は米でも一升瓶でもイケますよ!
肝心の『土の記憶』新店舗もこれまたとっても素敵です。広々と開放的な空間に目移りしてしまう器や道具達が勢揃いしていました。私はお馴染み「紙版画はがき」の他に「型押しメッセージカード」もお取り扱い頂いております。ぜひ阿佐ヶ谷にお越しの際はお立ち寄りください。



最後にホルターネック保護服(夏バージョン)の楳を。
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Tシャツタイプに比べて解放感があるのか、無理矢理脱ごうとしないし、何より涼しそう。
楳は来週末3ヶ月ぶりの精密検査である。病院ばかり連れていく私、また嫌われてしまいそうである...
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今日、ついに、ようやく、我が家に新メンバーがやって来た。2ヶ月歳の黒猫きょうだい。

大病と戦っている最中の先住・楳にとって、少なからずストレスになるだろうという懸念や、その最期まで楳一匹にひたすら情愛を注いで暮らすという事の甘美さだったり怖さだったり、ストレスを承知で同じ猫語仲間との時間を少しでも作ってあげたいという、それを望んでいるかもわからないのにーなお節介心だったり、楳を失った時の自分がどうなってしまうのかという途方も無い不安感や、かかりつけ医が話していた「別の猫の存在が良い方に進む事もある」というある種の「起爆剤」になってくれるのではという願いや、色んな感情がグチャグチャになりつつも、最終的には「後悔しないため」というやはり自己満足かよ!の元に新しい猫を迎える事に決めた。

とはいえ、道端をいくら探してたとて、雨の中ダンボール箱に入れられた捨て猫を見つけるなどという目を持たないらしい私は(というより、楳で使い果たしてしまったのか)、運命の出逢いは諦めて素直に「里親」になる道を選んだ。
「南中野地域猫の会」という、飼い主がいないために殺処分されてしまう地域猫(つまり野良)を減らすべく、日々活動されている会をTwitterで教えて頂き、そういう所からの譲渡契約っていうのは何かと敷居が高く、審査も厳しいのでは...とやや腰が引けつつも、思い切って連絡を取ってみた。ら、これが全くそんな事はなかったので心底ホッとした。(某SNSの里親コミュニティなどは決まり事が難解すぎて、私の様に猫を飼いたくても尻込みしちゃう人は多いはず)
で、あらよあらよと乳母ボランティアをされているNさんが育児真っ最中だった「野良の母から生まれた5匹」とお見合いする事になったのが今から一ヶ月ほど前。どういう猫がやってくるのかはわからなかったので、どうしても相性が合わない場合、お断りするのも少し気が引けるな...と正直思っていたものの、Nさんがキャリーバッグを開いた瞬間、そんな心配は吹き飛んだ。ワラワラうごめく黒猫(というよりもチャコールグレーか)5匹はバッグの中で物凄い熱量を放っていて、その姿が目に飛び込んできた瞬間、何故だかブワアアと涙が出た。

「黒猫」という私の好みど真ン中(それが5匹もいるという眼福ぶり)というのもあったかもしれないが、それよりも何よりも、このところ「病気」というものや、それに立ち向かう事や、老いだとか、抗えない運命だとか、ともかく様々な重たい現実と向かい合い続けねばならない日々を送っていたせいもあったのだろうと思う。キャリーバックの中でただひたすら生きる事に邁進している5匹が、まだ何にも侵されていない生命力の塊が、やけに眩しかった。生後一ヶ月という彼らは、手のひらに乗せてもまだキウイフルーツほどの重さしかないのに、じっとりと汗ばんで、そうしているだけでエネルギーをどんどん放出していて「あーもー降参です。うちに来て下さい。」というほか無かった。

さて。
新たに猫を飼うだろうとは思っていたが、まさか2匹?!と思われた方も多い事でしょう。私も家人も「まさかの2匹」だった。1匹だけのつもりでいったのだが「1匹よりも2匹の方が何かと楽。しかも兄弟なら間違い無し」話を伺うにつけ、なるほどなーと思い始めた。まあ、確かに複数匹飼われている猫マスターの方々からしたら、二匹も三匹も同じかもしれないけれど(笑)
しかしさすがに「うーん、2匹か〜(経済的に心配...)」と考え込んでしまった私をよそに「じゃ、2匹で」とあっさり決めたのは意外や家人だった。なーーーーぬーーーー?!とたまげまくったが、「あ、そそそそうなの?んじゃま遠慮なく!」とお互い一匹ずつ選ぶ事になった。ここでも家人は即決したのだが、何しろ猫を選ぶなんて未経験なものだから(楳も楳の方からやって来た様な猫だしね)悩みに悩んだ。とはいえじゃあ5匹飼えるのかといえば、それはもっと無理!なのでそこは心を鬼にして決断。

こちらは家人が選んだ子。誰よりもオレオレ!と前に出て来た子。名前は煤(すす)にしました。楳の事を煤だと思っている方が多くて、ずっと可愛いなあと思っていたのと、楳と仲良くなってくれるよう、某の字を共有。真っ黒ではなくて模様が特徴の♂。私の姿を見るだけでゴロゴロいうゴロゴロ安売り王。
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そしてこの子は墨(すみ)。5匹の中で一番黒くて、腹毛の一部だけが白いのが特徴。「グーグーだって猫である」にも登場する声のないニャアをしたのが決め手となり私が選んだ。最初に会った時は大人しい印象だったのに、今日は煤よりもアクロバティックに動きまくっていた男勝り♀。
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それにしても名づけというのは難しくて、楳の様に友達がスパッと決めてくれたりすると良いのだけれど、「墨の原料には煤が使われる」と知り、決めた。どっちもすーちゃんなので、そのうち「すすお」とか「すみこ」とか呼ぶんだろうな。既に「すコンビ」とか「すみす」とか呼び始めているけれど。(ちなみに「松竹楳」でいーじゃん!という私の意見は土壇場で却下されました...)

そして問題の楳とのご対面。双方シャー(墨なんか毛が逆立ってる)。この後楳は2階へ行ってしまわれた...。
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私の猫教科書「グーグー〜」の「先住猫は何でも一番にしてあげるが吉」を教訓に、ゴハンも抱っこももちろん楳が一番目。子猫らにゴハンをあげる時は楳に「次はこの子らにもゴハンあげて良いよね?」とことわりを入れ、家人と交互にご機嫌取りをしていたら、少しは落ち着いた様な気がする。
やはり楳は我が家の一番目の猫。それは忘れちゃならないし、忘れようも無い。時間がかかっても3匹が共に穏やかな生活を送れるよう頑張ろうと思う。

とはいえ子猫のエネルギーたるや凄まじい!!楳は保護時から俊敏さ皆無の猫だったので(泣)、「これが子猫というものかー!」と驚いている。今もすぐ横のケージの中で運動会。そりゃあ腹も減るよな。いっぱい食べて大きく健康な猫になれ!
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そんな訳で、しばらく外に出かけたくない症候群になりそうである。そんなこた言ってられないのである。働くよ!


最後に。
今回ご縁がありお世話になった南中野地域猫の会の皆様、Mさん、そして大事に大事に子猫らをここまで育てて下さったNさんに心からの感謝を。有り難うございました。これからもどうぞよろしくお願いします。


さあ、楳も頑張ろね。(友達ブランドNEW WAY NEW LIFEの何年も着倒したアップリケTシャツをリメイクしてみた。バンビを背負う猫です。)
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