カテゴリ:◎こんな日々( 523 )

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ザブンザブンと月日は流れてゆく。GWに行った笠間の陶炎祭やら、実家帰省やら、同じ一ヶ月の間の出来事だったとは到底思えないほどに遠い記憶。

あ、一昨日自転車で派手にコケた。車道脇の脇にある下水(?)かなんかの蓋(鉄の網目状のやつ)の端っこがほんの少しズレていたのか何なのか、そこだけ格子状になっていたらしく、見事にタイヤがハマってウィリーの逆(ってなんての?)、つまり前のめりにつんのめって自転車ごと前転しかけた所を己の重みにより回避したものの実に無様にズザザーッ!とやりました。直前まで悶々と考え事をしていてボンヤリしていたのがマズかった。なにせ昼間の方南通り、車通りも多い訳で、一瞬の事で訳がわからないなりに、とにかく歩道側に倒れようという一心でズザザーッ!と。咄嗟に地べたについた左腕がビキーンと痛くて(でも骨折とかじゃない)腱鞘炎を忘れるほど、つーか荒療治(かなりの)的効果で腱鞘炎治ったんじゃね?つーくらい痛かったものの、今日はもう傷みは和らぎ、何事も無かった様に腱鞘炎復活。いや、腱鞘炎はずっとマイペースで痛かったのだろうけれど痛みのコントラストマジックによりなりを潜めていたのですな。
それにしても、もう41歳を目前にして自転車で(人前で)転びたくは無いものである。と、2年くらい前と5年くらい前にも思ったはずである。つまり結構ズザザー!とやっているんである。自転車乗るの止めないと、コレ、数年に一度見られる自然現象化してしまうのではなかろうか。観察用メガネ不要の。

で、そんな5月が終わると当たり前だが6月だ。
6月には今年も参加させて頂く下北沢シマシマヤトーキョーさんの『雨の日は、手紙を書く。vol.2』が待っている。現在そのための版画や小物を制作中。
冒頭のは消しゴムハンコを元にして作ったA4サイズの包み紙。文庫本(新書もいけるか?)などのカバーや、自作封筒、もちろん贈り物のラッピングなど何でもドウゾ。白、茶色、グレー地の3枚セットにして販売する予定です。

そして今年も紫陽花を刷りました。こちらは紙版画はがき。一枚一枚プレス機で刷っています。銅版画などの足元にも及ばないながらそこそこ時間がかかる上に、紙版の性質上、沢山作る事が出来ないので1枚630円(税込)で販売させて頂いております。
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今日は小さいメッセージカードもこさえました。紙版で型押ししたもの。これから封筒をチマチマ作ってセットにしようと思ってます。贈り物にちょこっと一言添えるのにも良いかもであります。
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そうそう。6/2(土)〜6/10(日)には以前二人展でご一緒させて頂いた駒ヶ嶺三彩さんの個展『ドレミファ 空に渡る鳥』が開催されます。西荻ギャラリーみずのそらにて(月火休)。
この素敵な写真は写真家の杉本文さん。私はデザイン作業の最初の最初部分をお手伝いさせて頂いたのだけれど、今回の作品制作に関する話を駒ちゃんから聞き、すぐ頭に思い浮かんだのが『トゥオネラの白鳥』だった。山岸凉子の『テレプシコーラ』の中に登場する、無くてはならない1曲。それにあまりにもぴったりだったので、何枚かの候補写真の中から最終的にこの一枚に決まりました。駒ちゃんらしいスッとした良いものが出来たと思います。新しい作品たちも楽しみ。
あ、2,3日は駒ちゃんに代わって、ワタクシめが阿佐ケ谷CONTEXT-Sで店番をしております。西荻茶散歩も開催中なので、余力がありましたら帰りにでもお立寄り下さいませ。
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さて6月はいよいよ我が家も新体制になりそうである。
楽しみな様な、不安な様な、考えていると鼻血が出そうである。
どうか後々になって、ああ良かったと思える日が来る事を祈っている。ひたすら祈っている。



それにしてもマウス絵サボりすぎ....
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昨日の『のらぼう十年祭』、「祭」という名の通り最初から最後まで大賑わいのベースカフェでした。寒さがぶり返したあいにくの天気だったというのに、本当に沢山の方々がそんな事気にもとめず(という笑顔で)次々とご来場下さって、「長丁場」だと思っていた9時間もあっという間でした。で、一晩経ってもまだ不思議な多幸感に包まれています。
それはのらぼうのお店に行って、おいしいお酒とお料理を頂いて、気持ちの良いスタッフの方々に見とれ、大満腹ホロ酔いでフワフワとお店を後にする時の、あの感じとよく似ています。
のらぼうというお店を愛する人、のらぼうのためならと喜んで馳せ参じるという人の多さの理由を、いつものお店とは違う場所で、改めて深々と納得すると共に、10年という長い時間、何かに真摯に向き合い続けるという事の、ちょっと怖くなるほどの凄みを、まだそのほんの一部でしょうけれど、垣間見られた様な気がします。お店って、お店を続けて行く事って、本当に凄い。凄いとしか言いようがない。
昨日ののらぼう歴代スタッフ達への質疑応答コーナー「教えてのらぼうさん!」の中でも「空気を読む」という言葉が出て来ましたが、学生アルバイトながら飲食に携わった事のある私でも、それがいかに難しく、神経の張りつめた状態でなされる事か少しはわかります。けれど、あのお店の中央にある開かれまくった厨房から客席には決してそれは伝染しない。というより「させない」という意識の凄さ。皆さん和やかで、時に笑いを交えてお話されていましたが、途中から私の目には「登山家」に見えていました。目指している景色がより高く、より険しい登山家。でもそれ故に滅多には見られない素晴らしい景色を知っているのだろうとも。
蛍光カラーのチャラいウエア着て、ロープウェイかなんか乗って6合目あたりで満足して下山してしまう様な精神的山ガールな私には、それぞれの顔が何とも言えずカッコ良く(普段あまり見られない私服姿というのもあったけど!)、どんより空をもろともせぬ程に晴れやかで、ますます眩しく見えました。


今回沢山の方々に「紙版画はがき」や「ぽちぽち袋」をお買い上げ頂きました。お馴染みの方から、思いがけずお会い出来た方まで、本当に有り難うございました。
寅印菓子屋さんとのコラボクッキーも完売しました!寅さんが夢にうなされ作ったクッキー(何と金太郎あめ方式!)だったので本当に良かった!!
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あとお客さんの中には楳の病状を心配してお声をかけて下さる方もいて、本当に嬉しかったです。
「ぽちぽち袋」はダントツでめがねモチーフが大人気(笑)(でものらぼうの採用基準はめがねじゃないらしい。一人くらい「実はレンズ入ってないんだよ〜ん(指を通しながら)」て人がいるんではという私の予想は外れました。ははは。)
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そして今回この様な素敵なお祝いの場にお誘い頂いて、細々とした連絡や調整(当日はライブ出演に音響係まで!)に大活躍してくれたウニさん、本当に有り難う!!そもそもは随分前に彼が「のらぼうっていうお店があるから西荻に引っ越した様なもの」という話をしてくれた事で、私はのらぼうを知ったのでした。それもまとめて感謝。そして本当にお疲れさまでした!!!


改めて、のらぼう10周年おめでとうございます!!また食べに行きます!!







そうそう、当日お配りした出店案内をマウス絵で描かせて頂いたんですが、最初のイラストはボツにしたすり鉢。豆腐サラダやらみかん箱ダンボールのメニューやら、自分が楽しくなってしまい色々描いていたのだけれど、最終的にはこんな感じになりました。
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今年も会えました阿佐ヶ谷住宅の桜。
毎年、善福寺川に向かう花見客と逆行する様にそこを目指して歩いて行く、という「特別な事じゃないのに凄く特別な感じ」がたまりません。
平日開催にも関わらず、去年同様にわらわらと集結した下は2歳から上は60代の面々、年齢の幅広さも自慢の花見であります。仕事関係者花見じゃないんですぜ。実際、職種もバラッバラ。ただ皆、阿佐ヶ谷住宅を愛する人々。再開発計画が進む中、それだけで何だか夢みたいじゃないですか。
持ち寄った手作りごはんも、やたら豊富だったお酒(笑)も、何もかも美味しかった。お開き後、帰宅して仕事をしなければならなかったのに完全に飲み過ぎ、後々大後悔しましたが、でも良かった。
来年もあの桜に会いたいなあ。どうか会えます様に。

誰よりも阿佐ヶ谷住宅を知り尽くし、愛してやまぬのはこのお方、石井ちゃん。
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石井ちゃんが緑の中を闊歩し、立ち止まって遠くを見る姿も特別な事じゃないのに凄く特別な感じがするんだよ。
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こちらではご無沙汰しております。皆様お元気ですか。
twitterではウザすぎるほどにキーボードを叩いているというのに、もはや「日記」とは呼ぶにはおこがましいこのページ、いったいいつから更新していないのかと思ったら、うへー先月の帰省前!そういえば帰京後、体が「もー無理ぃー」と白旗をあげた数日間がありまして、そっからすっかり抜け殻と化した私は、目の前に課せられた物事を一個一個こなす、という事だけで後は食う寝る飲むしかしてませんでした。ってそこは削らないのか私。
何ですか、色々あった様で、何も無かった様な、実際この所何をしていたか、と考えると全然思い出せないな。あ、『カーネーション』が終わってしまった。腑抜け要因はそれも1つあるかもしれない。いや大いにあるかもしれない。

まあそれは置いておくとして、ココには書いておりませんでしたが、実は週の数日だけバイトを始めました。もうかれこれ半年になります(あ、合間に長期帰省もあったから実質5ヶ月くらいか)。ちなみにイラストのお仕事とは全く関係のない、簡単に言えば「食」に携わるお仕事です。詳しくは雇用契約やらなんやらで「口外するべからず」らしいので書けませんが、書きたい事山積!なある意味特殊な「食」のお仕事です。
15年ほど自宅で1人コソコソと仕事をしていていた自分としては大転機ではありました。色々ありすぎた2011年、周りも自分も何もかもがガラリと変わってしまったというか、もう全く同じではいられないというか、改めて自分の足元を確認せざるを得なくなった時、単純に「全然別の仕事がしてみたい」という気持ちもありましたが、まあ当然「お金を稼がねば」と思ったのが一番の理由です。「あんだよ、金かよー」ではありますが、ハイ、金です。もちろん自分が生きて行くためでもあるし、今後どれだけかかっていくのかわからない楳の治療費も念頭に入れての事でした。あと募金するにも貧乏じゃ出来ねぇのな!というアホな理由もあったか。まあ、ともかく書き尽くせぬ色んな複合的な動機があります。

んが、いざバイトを始めたら楳の抗がん剤治療がストップとなり高額な注射代を稼がなくて良くなってしまい「おいおいおい」と思っていたら、今度は実家の母の闘病生活がスタートし、帰省の数が増えたりして、お金に羽根生えまくってどんどん飛び立っていくわで、「やっぱしバイト始めて良かったよう!お金大事!」と思えたり。何と言うか、物事というのは時にギリッギリの所で上手い事回って行くのでありますね。


そうだ、ここ最近の一番嬉しかった事。
今週頭に4ヶ月ぶりの楳の精密検査があったのですが、お陰様で他臓器への転移も無く、引き続き免疫療法を地道に続けていこうという事になりました。抗がん剤治療をやめて以降、初の検査だったのでとても恐ろしかったのですが、少しだけホッとしました。腫瘍がそこにあるという事で、悩みや不安に囚われない日は無いですが、これは生きている限りいかなる状況でも消えて無くなるものではないのだろうし、半ば開き直って楳との毎日を大事にしようと思います。

さてさて。
世は新年度突入、ようやく坂本も少しずつながら活動再開出来そうです。年末年始、てんで動けずにいて、様々なお誘いをお断りし続け、色んな方々にご迷惑をおかけしてしまった不義理な私ですが、有難い事に素敵な催しのお誘いをいくつか頂いておりまして、現在その準備中です。
一番最初の画像は消しゴムハンコ楳ポチ袋です。長期実家帰省の折、楳に会えない寂しさを埋めるべく夜な夜なチマチマと掘っていたシリーズや、他モチーフの消しゴムハンコ、紙版画など色々作っています。

他にもこんなんとか
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お馴染み紙版画はがきとか
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器モチーフとか
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もちろんイラストのお仕事も頑張っております。他のお仕事を経験してみて、改めて絵を描くという事を「好きだー」と思えたのも収穫です。昨年は、もう、そういう事すらも訳がわからなくなりそうでしたから。

催しの詳細はまた改めて!


おまけの楳近影。先日の暴風雨の音に猛反応楳。
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もう少ししたら外のデッキ(濡れ縁か?)で日向ぼっこ出来る様にしてあげる。
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既に満身創痍感バリバリの坂本です。おはようございます。
一昨日の夜、引っ越し荷物で狭くなった部屋の中を移動する際、家具の角にぶつけた左足小指が地味ながら決してその手を緩めぬ痛たさだわ、イロイロ訳あってソファで寝てるわ、連日中腰作業だわ、一刻も早く不要となった大物家具を処分したい気持ちが焦り、引っ越しまでまだ数日あるというのにガス台も粗大ゴミに出してしまい(転居先には3口コンロ完備)「あ!料理出来ねーじゃん!」と気付いちゃうわ、まあ心身共に混沌としております。

楳もジワジワと侵食されるマイスペースに「ただならぬ事態」を感じ取っている模様。
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でも隠れる場所が増えまくってちょっとテンション上がってる。
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あともうちょっとの辛抱だ。
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遅ればせながら1日に帰京しまして候。
そして何と東京を留守にしている間に新居も決定。「この東京の何処かで我々に住まれるのを待っている家」を見つけてくれたのは、1人東京の自宅に残り、水漏れに応戦中の家人でありました(涙)
様々な希望条件を考えるに、ほぼ諦めかけていた同じ杉並区内の、実年齢は我々と同い年リフォーム戸建て。「味」のある家とは言えないが、日当りは1階2階とも良く、我が家の予算にもピッタリ、そして何より念願のペット可!楳を保護してから3年目にして、ようやく長かったコソコソ生活のストレスから脱出出来る。楳にも好きなだけ伸び伸びしてもらえる。それが何より嬉しい。年末から移動続きの楳に、更に大移動を1つ乗り越えてもらわねばならないのは申し訳ないが、とにかく新しい家を気に入って貰えるよう頑張ろうと思う。

そんな訳で帰京するなりドカドカと引っ越し準備がスタート。驚いた事に(すでに他人事の様に言っちゃうが)水漏れ問題はいまだ解決しておらず、今日もバケツには着々と水が溜まっている有様。正直これはもうハンパないストレスだが、厄という厄は全てこの家に置き去りにして行く。大家との協議の結果、ある程度の補償をしてもらえる事にもなったし、とにかく今はこれ以上の災難に遭う事なく、無事に引っ越しを終える事が目標である。2月の私のキャッチコピーは「倒れるなら引っ越してから!前のめりに!」だ。



今帰省は過去最長滞在だったせいか実家でとてもリラックスしていた楳。
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関係ないが帰京の際、私が利用した青い森鉄道。寒いなんて言ってられないよ東京。
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何だかタイトルが「何も言えなくて...夏」みたいだけどまあいいか。

4日に東京に戻りました。
お陰様で無事に母の手術も済み、年末に退院、家人と楳も合流して実家で家族揃ってお正月を迎える事が出来ました。ご心配下さった皆様、有り難うございました。

んが、私が留守をしている間、東京の我が家は大変な事態に見舞われておりました。
ザ・漏水。キッチンの天井から梁に沿ってポタポタと上階住人の給湯器配管だか何だかの老朽化だか地震による破損だかの、とにかく漏れてんです水が。他人ん家に漏れようというならばもう少し申し訳なさそうに漏れてみろや!て言いたくなるほど大胆な漏れぶりの写メを家人から受け取った時にはグッタリと萎え、そしてあまりにも遠く離れた青森の地で何も出来ずにいるもどかしさをただ噛み締めるしかなかったのでした。
実は11月の三人展の最中にも一度あったものの、その時は上階の風呂の排水溝が原因との事で即座に業者による修理がなされたはずでした。被害は最小限に食い止められ、すっかり安心しきった師走の一番忙しい時期を狙いすましたかの様に家人と楳を襲ったこの災難。何の仕打ちかと(まあ、楳は師走関係ないけど)。

何度か業者による調査が入るも、時期が年末ギリギリだった事も災いし、結局解決せぬまま応急処置だけして年をまたぐはめになり、留守にする事5日、帰京して恐る恐る家に到着するなり水漏れの後処理(家人が万全の対策を取ってくれてはいたが)...。我が家に帰るのに恐る恐るて。このストレスだけでも賠償請求したいくらいだが、そこから3日経過した今、深夜にこうしてキーボードを打ちながらも雫は不穏で不規則な音を奏でているのでありました。そのうち雫で岩の彫刻出来ちゃうよつーの。それはそれは見事な仏像が。ようやく昨日の昼間に工事が入って少しは改善されるかと思いきや、ひどくなってるってどーなのか。再三連絡をしている大家も不測の事態とはいえ、あまりにも後手後手。現状水滴を確認出来ていない箇所でも、怪しい部分が多々あって、突如思いも寄らない場所からダム決壊!という事になりそうで恐ろしすぎる。ドリフか!て笑ってツッコミで出来る程、私も大人じゃないのよ。何より一番ひどい漏水箇所はキッチンの中でも調理スペースなので、じっくり料理が作れない、そしてそこから避難させた物達で溢れかえったダイニングテーブルではゆったりと食事が出来ないというのが最大のストレス。これはもう、いよいよ時は来た、という感じであります。もちろん引っ越しの。
地震以降、一旦止まっていた引っ越し計画を、ふと11月に再開していたのも神のお告げだったのか。母の手術やら何やらで契約にこそ至らなかったけれど、今度こそ尻に火がつきました。つーか既に軽度の火傷。今月再帰省(今度は2週間。そして楳連れ)があるので今月中というのは難しいけれど目標2月中引っ越し!やー!

...と、そんな踏んだり蹴ったりな新年の始まりですが、ウチは負けへんでー!(糸子)
どうぞ皆様、本年もよろしくお願いいたします。

あ、申し遅れましたが吉祥寺poooL02さん、鵜の木Hasu no hana CAFEさん、札幌Cheerさんにてお取り扱い頂いた楳カレンダーは全て昨年末に完売となりました。もービックリです。お買い上げ下さった皆様、本当に有り難うございます。 Hasu no hana cafeさんでは楳ポストカードまで完売となりまして本当に嬉しいです。泣きました。こんなに一度に色々な事が起こると嬉しい報せに救われます本当に。

既に全て坂本の手から巣立っております楳カレンダーですが、現在下北沢のシマシマヤトーキョーさん、経堂のcafe + gallery 芝生さん(通販もありますよ)で引き続きお取り扱い頂いておりますので、どうぞよろしくお願いします。


さて明日は(いやもう今日だ)お仕事初め。そして引っ越しを見据えて不要品の処分も始めよう。その前に少し寝よう。真夜中に起きたら漏水がひどくなっていて、すっかり目が覚めてしまい、新年一発目に愚痴ブログをしたためてしまいました。失礼!

オマケのりんご楳(無理矢理)。
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暗過ぎて写真が上手く撮れなかったのでイラストで...と思ったが、やっぱり暗過ぎてわからない。でもその場の雰囲気を忠実に描こうとしたらこうなってしまったのでごめんして。

以前から、夫婦で大ファンである中里和人さんの写真画集『グリム』出版記念展覧会『鵜の木のグリム』に行ってきた。
会場は友人でもあり、幻の「おにぎり隊」メンバーでもあったフクマカズエ氏が営むカフェギャラリーHasu no hana CAFE。そもそもこのお店自体が完全なるセルフビルドで実に実に素晴らしい空間なのだけれど、以前からその著作でもセルフビルドをテーマにされている中里さんにピッタリな空間だなあと超個人的に思っていた私にとってはまさに夢の共演!カズエ氏から開催の一報を受け取った時には小躍りして喜び、楽しみにしていた企画。

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これまで独自の視点で様々な写真を撮ってこられた中里さんの今写真集のテーマは「手描き看板絵」。20年ほど前に見かけた手描き看板絵をキッカケに「いつか撮りたい」と思っていたものの、月日は過ぎ「絶滅危惧種」だったものが「ほぼ絶滅」という窮地に追いやられている事態に気づき、「今撮らねば!」と慌てて日本各地を回り撮り貯めたそうである。とはいえ、ただ「ヘタウマ」の看板絵を撮っている訳では無い。そこは中里さんならではのフィルターを通し厳選された名作ぞろいである。「精密さ」と「抜き」が混在する独特の描写や、時間の経過によって退色が進んだ色の美しさ、どこかうすら怖く感じる雰囲気をまとい、何とも味わい深いのである。中里さんはそれらをひっくるめて「グリム」と名付けた。架空の画家「グリム」が日本各地を旅をしながら看板絵を描いていると想定し、行く先々でグリムが残した作品を探し求め、発見しては撮り貯めてこられたのだ。

そして昨夜はナイトウォークイベントと称し、中里さんが復刻された幻燈機(ふろ)を使って夜の鵜の木の街の様々な場所で「グリム」を投影するというイベントを開催。大の大人20人ほどが集まり、閑静な住宅街や高台にある公園など、暗がりをゾロゾロと歩き、民家の壁や公衆トイレ、参加者の背中なんぞにボンヤリと映し出される「グリム」に「おお〜」とか「いいね〜」とか声をあげる、という何とも不思議で可笑しな時間を過ごした。中里さん曰く「本来は1人でひっそりと映してやるのが一番楽しい」という事だったので、20人というのは大分奇妙な雰囲気ではあったけれど、これはこれで面白かった。

こちら出発前。幻燈機「ふろ」を持つ右側の方が中里さん。左側の方はご友人の方が飛び込みでお手伝いしてくださった。
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ヒジョーにわかりづらいですが住宅街をゾロゾロと移動しながらも参加者の背中に「グリム」。
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さらにわかりづらいですが民家の壁に「グリム」。
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イラストにも描いたけれど夜の街は思った以上に明るく、かすかな幻燈の光の邪魔をする。そのため光を遮断する専用の道具(虫取り網の様な形状で網の部分が遮光布製?)で街灯の光を黙々と隠して下さっていた方、有り難うございました。
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階段をゾロゾロ。
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公園をゾロゾロ。
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時々すれ違った地域住民の方、さぞ不気味だった事であろう。

路上から戻った後は、Hasu no hana CAFEにて『グリム』の世界をスライドショーで。中里さんの解説がまた素晴らしく面白く、皆でワハワハと笑い、時にはツッコミを入れつつとても楽しかった。これまで中里さんの写真集といえば「一人で眺めてほくそ笑むもの」だった私としてはそれがとても新鮮なのだった。

最後にサインを頂いて感無量。「あ、日付間違えちゃいました」という中里さんもとてもチャーミング。
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展覧会は23日(日)まで開催中。ご興味のある方はぜひHasu no hana CAFEの空間ごと楽しんで頂きたい。
あ〜とてもとても楽しかった!素敵な催しを実現してくれたカズエ氏、有り難う!!


こちらが『グリム』。表紙の絵も20年前に撮影されたもの。西洋への憧れを感じるタッチ、でも顔は公家顔。昨夜はオマケのカードも頂いた。舞鶴の「海注意危険!」のちょい怖サーファー。
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(タイトルは最近毎日聴いているウリチパン郡のカルマブルースの一節...と書かないと何かの標語の様である)
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三人展までもうすぐ1ヶ月を切ろうというのに、いまだかつて無いほどの作品制作ペースの遅さ。元々段取り派タイプの自分らしからぬ状況。
いや、色々と作ってみてはいるものの、何かボンヤリとしている。「今、これを作る事」というのを考え始めると手が止まってしまいそうになる。だからワーワーワーと頭を振って作っている(というイメージ)。それはつまり「考え無し」という事でもあるので結局失敗したりもする。実に実に効率の悪い作業。でも今はこの方法しか出来ない気がしている。
色々と割り切れたならなんぼかマシなのかしら。結局の所、例えば「場所」を変えても割り切る、割り切れないという壁は遅かれ早かれ目の前に立ちはだかるのであった。でもやるんだよ。

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あ、楳ポストカードも刷ってます(画像は刷る前の版)。こういうのはね、いくらでも作れるんだよね何故か。

実家近くのダイソーで買ったペット用ブラシのお陰で、楳がブラッシング好きな猫に豹変した。ブラシでザリザリと畳やクッションをこする音を聞きつけると、モジモジと近づいてきて私の足の間に「伏せ」の姿勢を取る様に。調子が良いと(?)、終わった後「お礼」みたいに私の足先をザリッと舐めてくれるのがまー嬉しい。ザ・下僕。

今日は震災から7ヶ月目だった。じっくりと黙祷をする暇もなくひたすら汗をかいていた。
さて、明日も早起き。

♪また生きて さあ明日 がんばるぞ〜
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スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった。
午前中、amazonから届いた「つっぱり棒」を椅子に登って棚と天井の間に設置しながら、まさに「つっぱる」と書かれた矢印にしたがって回して回して回しているという、画的にはどうにも格好のつかない作業をしている真っ最中、TVのニュース速報が流れた。

これといった主義主張がある訳でもないのに、私が使っているコンピュータは最初から現在に至るまでMacintoshだけだ。他は触った事すら無い。が、そもそも結婚当初、家人が私に買え与えたのが始まりなのだから、そこに自分の意志は存在せず、100パーセント家人の影響と言っていい。元々「パソコン?要らない要らない」と言っていたくらいだし、偉そうな事は何も言えない。熱狂的な信者という訳でも全くない。けれど、何やかんやとずーっとMacを使ってる。何やかんやでiPhoneユーザーでもある。その程度の人間ですら、この訃報を受けてからのtwitter上に溢れた(今も続いている)様々な人による彼やMacへの想い、個々のエピソードに心を打たれた。あろうことか涙が出た。って、アンタが泣いてどーすんのよ。泣いていい立場にゃ全然無いよ!と自分が一番慌てた。ともかく大変な影響力を持った人が居なくなってしまったのだ、という事実は想像以上に人を空洞にするのだな。こんな末端の末端ユーザーまでをも。

夕方のニュースの中で、彼の死を悲しんで集まった人々により花束や写真や沢山のりんごが祭壇の様に積み上げられているのを見た。りんごがまた少し違う表情をしていた。

私はといえば「りんごの紙版画はがき」の新作を今日シマシマヤトーキョーさんに発送した。ま、これはたまたまなんだけど。


スタンフォード大卒業式でのスピーチ。齢40の身にも沁み入る言葉の数々。




「自分も死に行くと自覚することは、何かを失うという思考の罠を回避する最良の方法です。あなたは既に裸です。」

ご冥福をお祈りします。
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