<   2013年 04月 ( 4 )   > この月の画像一覧

気がついたら既に天草帰省から東京に戻って1週間経過してしまっているのであった。で、色々書こうと思っていたものの、なんやかんやで今回一番衝撃的だった写真をドドッと載せます。手抜きといえば手抜きであるが、いや本当にこの帰省のある意味ハイライトではあったので。

帰省した翌日、天草最南端に位置する牛深という場所のハイヤ祭りを見に行く道中、車窓から見えた畑に集まる謎の群衆を見つけて「何だ何だ」と思わず車を停めて家人と近寄った。
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さらに近寄ったら、
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ぎゃー!人形!!(しかも猿?何で猿?)
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楽しげに踊るあの人もこの人もみんな人形!!(奥は本物の人間)
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川の向こう岸にもワラワラと、
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川で松方ばりに巨大魚と戦う人もあれば、
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追う河童と逃げまどうオッサンもいるし、
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廃材や藁を利用しているとは思えぬクオリティの牛もいて、
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小道具がホンモノ故に妙なリアリティもありすぎで、
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中に1人くらい本物が交じっていていきなり動き出すんではないかとビクビクしつつ、
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表情豊かな面々にひたすらカメラを向け(歯が1本1本作られている!)、
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寒さも忘れて撮りまくり、
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1人遠くで主張する彼にも手を振って、
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めでたい気分でその場を後にした。
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こういうことだったのか、と最後に知った。
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「かかし村」...。
牛深に向かう1本道にある「宮地岳」という土地の「町おこし」といったところだろうか。
すぐ横で婦人会らしきおばさま方が手作り惣菜などの販売もしていたので、家人が興奮気味に「いったいいつから飾られているんですか?!」と質問するも「は〜4月くらいからですかね〜」とあまりにもボンヤリした他人事の様な受け答えに「そ、そんだけ?!」と肩すかしを食らう。いったいどなたが発案し、この素晴らしい造形力をお持ちなのか、制作、設置にはいったいどれだけの時間を費やしているのか、それはもう大変な労力だと思うのだが、結局さっぱりわからず終いであった。
お陰で牛深ハイヤ祭りがすっかり霞んでしまったほどだったが、帰宅して義父母に興奮して話したら「あ〜あ〜宮地岳な。なんかTVで言いよったな。あっちに用事なかけんなあ。」とあまりにもあっさりした反応にも肩すかし。まあ、実際に実物を見ても義母あたりは「気色悪かね〜」の一言で終わってしまうのかもしれないけれど。

町おこしとして、その方向性は間違っているのかもしれないけれど、こんな風に物凄いものを作っていても、だーれも知らないまま終わっているものが、日本の田舎には信じられないくらい沢山あるのかもしれない。
あまりにも瞬間的、局地的な沸点の高さに大興奮してしまうのは、私の様にふらっとやって来た何の責任も無い余所者ばかりで、しかもそれもごくごく少数なのかもしれない。




最後におまけ。天草のピカピカのお刺身。ああ、美味しかったなあ。
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あ、そうそう。今日で煤墨が推定1歳となりました。今帰省中、初めてのお留守番を経験して、もう立派な大人であります。また1年元気で過ごせます様に。
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先ほど2年ぶりの天草帰省から東京に戻りました。
天草話はまた改めて書くとして、以前ここでもご紹介したアサガヤデンショからのお知らせです。

現在製作中の『給水塔と赤い屋根~阿佐ヶ谷住宅のおはなし~』(無料・EPUB版)の予告編PVができました。
既に先週末からアサデンブログにて公開されていたのですが、この数日だけでも本当に沢山の方々が見て下さっていて驚くやら嬉しいやら。

このPVには善福寺川の流れ、阿佐ヶ谷住宅の秋の虫たち、春の鶯の声が使われています。それも全て予めこのために録音されていた訳ではなく、アサデンメンバー数人がこれまでに個人的に録っていたものだったりします。こんな形で生かせる日が来ようとはね、と皆で話していましたが、この素晴らしい「音」のお陰もあり、阿佐ヶ谷住宅に流れる空気も感じられそうな素敵なPVに仕上がったのだと思います。
ぜひ沢山の方に見て頂けたら嬉しいです。(私もついつい何度も見てしまいます...)

今も日々刻々と風景が変わっていく阿佐ヶ谷住宅に贈る大切な1冊。
本編目次などの詳細はアサガヤデンショのブログをご覧下さい。
今後のお知らせなどはアサデンブログやアサデンtwitterアカウントでチェックしてみてくださいね。
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今日、楳のお骨を中野にある動物霊園に埋葬してきた。

楳の体はもう無くなってしまっていたのだけれど、四角い箱に収められた骨壺とその中の骨に、自分でも思っていた以上に執着していて、この3ヶ月の間、何度も撫でたり、話しかけたり、抱きしめては泣いたりもしていた。
悲しいかな楳を抱っこした時の様に、その箱に体温は感じられないものの、しかし陶器で出来た骨壺とはよく出来たもので、その重みが辛うじて楳の重みを思い出させてくれた。
荼毘にふして、骨壺に収まった楳を連れて家に帰る時もその重みに感謝した。肩にかけたバッグの重みが往路よりあまりにも軽かったなら、私は道中その喪失感に耐え切れなかったのではないかと思う。

四十九日の時点では「埋葬は暖かくなったら」と言いながらも、既に桜の時期も終わろうとしており、家人にも「もういっそ半年目にしちゃおうか」などとグズグズと話したりもしていたのだけれど、ここ最近の体調不良がようやく回復してきた数日前に、突然はたと「今だ、今しかない」と思い至った。このタイミングを逃しては私にとっても楳にとっても絶対にいけない様な気がした。
ちょうど9日は楳の月命日であったし、それまで家で過ごしてもらって、10日である今日、友人知人宅の歴代の猫先輩らが眠る共同塚に、私と家人の手で埋葬してきた。改めて見る楳の骨はとても小さくて細くて、その1つ1つに様々念じながら土にかえした。
多くの動物が眠るその霊園は桜の名所でもあるそうで(残念ながら今年は見られなかったけれど)、他にも沢山の木々が植えられており、これからますます良い季節になっていくだろう。すぐ近くに大きな道路が通っているにも関わらず、静かで穏やかな空気が流れているのも嬉しい。訪れた午前中は清々しい日和で、家人と2人、何かとてもホッとした様な気持ちになって、帰り道はてれてれと駅まで歩いた。

例えばiPhoneで「楳」と打とうとして、一発で漢字変換されなくなった時、私は愕然とした。
2年程前、twitterで「今年1年で1番使用した漢字」というのを調べた時、「楳」は堂々の1位だったのだ。今は亡き恩師に「そんな人いないよ」と失笑されたほどだった。それは私が毎日毎日飽きもせず楳について書いて、考えてきたからだけれど、こうやって私は楳を忘れていくのか、というのを示された様な気がして、寂しさと罪悪感の様なものを感じたりしていた。しかもそれは毎日少しずつ溜まっていき、何処にも吐き出せるものでもなかった。
でも今日、ああ、それは違うんだと思った。全てを言葉には出来ないし、むしろ言葉に出来ない事の方が断然多い。大事なものほど寡黙にならざるをえないのだ。だからやっぱり私の楳への気持ちは変わりようがない。
とはいえ、これからも日々暮らして行く中で、何度も揺り戻されるだろうけれどそれももう仕方がない。これは前向きな諦めの様な気持ちだ。


霊園の事務所前には門番の様な野良がいて、1月に行った際も、そのふてぶてしさ(褒めてます)に悲しみの中、笑わせてもらった。今日もやって来る人全員に撫で回してもらっていた。本人(猫)はその重要な役職に無自覚だろうけれど、私の様に彼に救われた人も少なくないと思う。また会いに行くのが楽しみだ。
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煤墨はすこぶる元気。今月末にはついに1歳になる。最近は一緒に風呂に入るのだ(2匹は蓋の上だけれど)。
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欠伸墨。
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弛緩煤。
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楳、やっぱり有り難う。これからみんなを見守っていておくれね。
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3月の無理がたたってか、新年度早々寝込みながらのスタートを切る形となってしまった坂本ですが、たまにはちゃんとお仕事の宣伝をしなければ、と遅ればせながらお知らせです。

いつもお世話になっている吉祥寺poooLさんとの新しい試みが始まりました。
poooLさんでこれから展示される作家さんの作品をテーマに、私が紙版画でポストカードを制作させて頂く事になりました。(もちろん全ての展示ではありませんが...)

最初の画像はその第一弾で、現在個展開催中の陶芸家・林さとみさんの器をモチーフにしたものです。
林さん独特の風合いや「しん」とした感じ、白い釉薬から透ける土の色を再現するのに試行錯誤していたら、思いがけず4刷に。版を消耗させてしまったために、あまり沢山の数を刷る事が出来なかったのが無念でありますが、それでも何とか形になりました。ポストカードはいつもの様に1枚1枚刷っているので、全て1点ものとなります。ぜひ手に取ってお好きなものを選んでみて下さい。
会期は7日(日)まで。最終日はとても美味しそうなイベントがあるそうなので、私もお邪魔しようと思っています。今年の春は大荒れの天気ですが、お近くにお越しの際はぜひ。


それにしても一度寝込んだら回復の遅いこと亀の如し。寝込んでから2日経つというのにまだ完全復活とは行かず。「筋肉痛は2日後」というのはよく聴きますが、体調回復にはいったい何日要すのか。無理をしないというのが、どうやら一番の薬のようです。(て、このサザエさん予告のフネさんみたいな終わり方...涙)
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