2008年 11月 14日
赤い風船と黄色い銀杏 |
『赤い風船』をやっと観た。『白い馬』との同時上映。
新宿の角川シネマという映画館には初めて行ったのだけれど、ちっさいスクリーン(小室哲哉んちのテレビくらいなんじゃなかろうか)と、ちっさい劇場(定員80人くらいか?)は、まあ想定内ではあったのだけれど、音のちっささにはビックリした。予告(当然の様に角川映画オンリーで、何かこー、暑苦しかったなー)の時なんか、家のテレビか?つーくらいのボリュームで、持って行ったペットボトルの蓋を開けるのにも神経を使う程であった。最初に上映された『白い馬』も、かなり静かな物語であるので、馬のいななく場面に合わせて(えいっ)とウーロン茶を飲んだりして、どうにも映画に集中出来ず。しかし、主演の少年は文句なく美形であった。馬のたてがみを思わせる前髪なんか、もう少女漫画の世界であった。まさかの展開のラストには「ええええー。えええええー。」となった。
して『赤い風船』、良かった。
『白い馬』のラストのせいで、かなり頭がボーッとしてしまっていて、繰り広げられる小粋なメルヘンの世界と、素晴らしく美しいパリの町並みを、のんきに楽しんでいたのだけれど、ラスト1分程でドブッと泣く。これは『白い馬』同様に「ええええー。えええええー。」であったのだけれど、というか乱暴に言ってしまうと、ほぼ同じオチなのだが、『白い馬』のそこはかとない悲しさに比べ、『赤い風船』は何とも言えない多幸感があるというのに、そこはかとなく悲しいのだった。悲しくて悲しくて、ちょっとこれは、立ち上がれないのではないかと思うほど。でも無情にも客電がついて、追い出され、なんか意味もなく隣のビルのユニクロに入って、気を確かにする。うーん、この感情は何かに似ている。そうだあれだ。と、昔読んだ『幸せな王子』という物語を思い出した。内容に一つも同じ部分は無いというのに不思議。
あとは月並みですが、CGのない時代に、あんな素敵な映像が作れるという事に脱帽。色が本当に美しかった。
でもって、今日は初・高尾山に登ってきた。(初・IKEAは先送り)
いやー凄い人出だった。一大観光地ですのね。紅葉の本番はまだこれからという感じだったけれど、それでも色づく木々を楽しむ事が出来た。
行きは1号路(かなり整備されたコース)、帰りは稲荷山路(自然を楽しめるというコース)にしたら、下りとはいえ普通のスニーカーでは結構大変な道のりで、登りよりも疲弊した。紅葉など見る余裕は無かった。お陰様で帰りの電車で座ったら、意識が飛ぶ程に瞬間爆睡。私の体力も随分衰えたものである。情けない。さらに最近ようやく治ってきた件の足裏足首痛再発。で、今、湿布中。アホじゃなかろうかと。
おみそれしました高尾山。次回は心を入れ替えて挑みます。それでも幼稚園児の遠足の群れの横だったため、ゆっくり落ち着いてという訳にはいかなかった頂上ランチ(持参したお弁当)も、空気も旨かったし、富士山も拝めたし、満足である。次回はもう少し空いている時期にぜし。
冷蔵庫の残り物弁当。
面目ない。
八王子の町が一望。
オバ面の像。
高尾山口の。
次こそは「ポニョ」か。お一つよろしくお願いします。
by sakamotochiaki
| 2008-11-14 23:45
| ◎こんな日々
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