2019年 03月 17日
他人が見た夢の話ほど |
いつもならば、川のように上から下に流れていくだけのつぶやきで済ませるところだが、どうしても忘れたくなくて、今や告知ばかりとなってしまったこの場所に残そうと思う。ここに辿り着いてくださった他人の皆さんにはすみません。
今朝方見た夢の中で、まだ若い頃の、たぶん50代くらいの父に会った。
自衛隊時代のOB会だったのだろうか。どこか郊外の飲食店で、10人ほどの仲間たちと背広姿で円卓を囲み、楽しそうにお酒を飲んでいた。
私はといえば、誰だったのかはわからないが、友人2人と偶然その店に立ち寄り、少し離れた場所にあるテーブルで談笑していた。すぐに父の姿を見つけるのだが、もう父が死んでこの世にいないことを知っていたから、今現在の47歳の私だったのだろう。
宴がおひらきになり、皆次々と席を立ち、外に待っている送迎バスに乗るために店の外に出たところで、思わず駆け寄って、父に声をかけた。
突然目の前に現れた娘に、父は面食らったような顔をして、あと、お酒を飲んだ時はいつもそうだったように白目を赤くして、
「あら!何よ、どうしたのよ」
と、いつもの父らしい反応を見せた。
いやいやいや、まあまあまあ、とニヤけながら、普段ならばそんなことはしないのに、私は父の手を握っていた。握りながら送迎バスまでの数メートルを寄り添って歩いた。
何を話したかは忘れたが、最後に私は父に訊ねた。
「お父さん、今何歳?」
これは生前父の施設や病院に会いに行く度に繰り返し訊いたことだ。
決まって父は「104歳!」と答えた。実際には81歳だったり、82歳だったりしたが、どこでどう割り出された数字だったのかはわからないものの、父はそう信じていたようだった。
その頃に比べたらまだ若い目の前の父は、娘の意味不明な質問に「何を突然」というような顔を見せたが、すぐ
「24歳」
と答えた。
いつも父がさして面白くもない冗談を言う時に見せる上目づかいの照れ笑いを浮かべていた。
と答えた。
いつも父がさして面白くもない冗談を言う時に見せる上目づかいの照れ笑いを浮かべていた。
「アハハハ!何言ってんのよっ!」
久しぶりに夢で会えた時にすら、相変わらずふざける父が可笑しいやら呆れるやらで、思わず吹き出した。
ああ、この人は難儀な性格ではあったけれど、いつもこんな風に馬鹿なことを言って人を笑わせるのが好きだった。いつの頃からか、家族にはそういう顔を見せなくなっていた。というよりも、家族がそういう風に仕向けてしまったのかもしれない。
ああ、この人は難儀な性格ではあったけれど、いつもこんな風に馬鹿なことを言って人を笑わせるのが好きだった。いつの頃からか、家族にはそういう顔を見せなくなっていた。というよりも、家族がそういう風に仕向けてしまったのかもしれない。
私は握っていた手を離して
「じゃあね。元気でね」
とバスに向かう父の背中を見送った。
父はもう今会った娘のことは忘れたみたいに、仲間たちと話しながらどんどん歩いて行ってしまったが、それもまた父らしい姿だった。
「じゃあね。元気でね」
とバスに向かう父の背中を見送った。
父はもう今会った娘のことは忘れたみたいに、仲間たちと話しながらどんどん歩いて行ってしまったが、それもまた父らしい姿だった。
目が覚めてから涙が出て、しかし忘れないうちにと思い、スマートフォンのメモに書き留めている今もボロボロと泣いている。
私は夢でタイムスリップをしたのだと思う。いや、夢だが。でもそう思う。
この年代の父に対して、当時の私は高校生くらいで、おそらく反抗期真っ最中の頃だった。父の晩年に関しては、辛くて悲しくて後悔の気持ちしか残っていないのだが、時間にしたらほんの数分間、たとえ夢の中でも、父にありったけ優しくできた。それが嬉しかった。
ここまで書いて、もしかしたら「104歳」も、父による冗談だったのかもしれないと気づいた。
…て、わかりづらいわ!!!!!
…て、わかりづらいわ!!!!!
さあ、もうすぐ一周忌。


葬儀の後の近しい方々との会食。 私だけ何故か爆笑している。
そういうところも父譲りかもしれない。
そういうところも父譲りかもしれない。
いつかの父と墨、そして私とゆきちゃん(nowakiさん無断掲載すみません)
画像がほぼ鏡。
画像がほぼ鏡。
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by sakamotochiaki
| 2019-03-17 09:14
| ◎こんな日々
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