2008年 08月 24日
突撃段ボール箱 |
一度手を出してみたものの、私の芸風、もとい画風とはちょっと違うかな、と思い、放置したままになっていた紙版画を、ふと思い立ってまた始めてみた。何しろ当初(初夏あたり)はヤル気満々だったので、大量に買い込んであった材料の紙版が勿体ないし、このところの涼しさに比例してか「版画刷りたい」欲が急浮上。涼しいと町田の工房まで行くのも苦にならなさそうで良い。夏の暑い最中だと、道中の急な坂道に蜃気楼が見えそうで恐ろしかったのと、あと油性インクの匂いからも何となく遠ざかりたい気持ちがあった。たぶんその気持ちは皆同じだろうから(芸術の秋って、そういう気持ちの同調から生まれたのだろうか)、来月の工房の予約競争率がグーンと上がりそうである。頑張って取らねば。
午前中、実家からまた宅配便が届いた。母の茶道教室の生徒さんから貰ったトウモロコシやら、親戚から貰ったメロン、南瓜、梅干し、トマト、モロッコいんげん、麦もち、あと何故か近所のスーパーで買ったという甘いお赤飯。電話で「いったいこれは何のお祝いか」とたずねたら、「いや、久々に食べたいかなあと思って」と母。私の地元のお赤飯は、関東と同じ塩味バージョンと、北海道などと同じ甘い味付けバージョンがあり、どちらかと言えば、甘い方がポピュラーと言える。そのため子供の頃は「赤飯は甘いもの」だと思っていたし、その方が好きだった。けれど上京してからこっち、普通にごま塩味のお赤飯に慣れ親しんでしまったため、これを今さら「ご飯」としては食べられない気がする。なのでこれはもう、和菓子として食べる事にしよう。
あと私が「何かのついででいいから送って」と頼んでいた「塩みみせんべい」(南部煎餅の淵(耳と呼ぶ)部分ばかりを袋詰めしたもの)も、頼んでおいた身でなんだが、何もそんなにってほど大量に、隙間という隙間に詰め込まれていた。
そしてオマケに「フライみみ」も一袋。
「フライみみ」ってネーミングも軽々しいというか、単純明快ひねりゼロ、パッケージの素っ気なさも相当なものだが、私の地元では揚げた南部煎餅を砂糖や塩でまぶしたものがあるのだけれど、その「耳のみ」バージョンである。以前『秘密のケンミンSHOW』で、私の地元の隣にある八戸市で、南部煎餅に衣を付け、油で揚げたものを醤油につけて食べるという「南部煎餅の天ぷら」が、ご飯のおかずとしてポピュラーであると紹介されていたのだが、私はそんなものを見た事も食べた事も無かったため、たいそう驚いた。だって小麦粉を焼いたものを、小麦粉付けて揚げるってどうゆう事だ!しかしよく考えたら(いや考えずとも)それと似た様なもんだったな、これも。美味しいじゃないか!
ただあくまで「フライみみ」はスナック菓子で、ご飯のおかずにはなり得無いし、食べ過ぎると確実に胸が焼ける。
でもこれでしばらくは脳内反響菓子(ガリガリパリパリゴリゴリ)に困らずに済むなあ(うっとり)。
それにしても、こんな風に食材やら何やらを送ってもらうというのは、田舎があるというのは有り難い事である。貧乏学生時代は、何度この段ボール箱に助けられたかわからない。この段ボール箱を受け取る時の感覚って、田舎が無い人にはちょっと分かりづらいかもしれない。ネットでお取り寄せの段ボール箱も嬉しいものだけれど、やはり重みが違う。
しかしこれも両親が健在だからこそ届く段ボール箱。兄弟のいない私は、将来両親がいなくなってしまったら、だーれもこんな風に田舎の味を届けてもらえなくなるのだ。或は逆に、東京の味を段ボール箱に詰めて送る相手も居なくなる。そう思うと、何と貴重な段ボール箱だろうか。
さて、今年の高円寺阿波踊りはお天気に恵まれなかった。
結局、金曜日のふれまわり(前夜祭の様なもの)を観ただけで、終わってしまった。いよいよ秋だなあ。
オマケ写真は、本日午前中のウォーキング(三日坊主回避!)後、腹ぺこで帰宅し大慌てで作ったカレーの様な食べもの(またしても)。
冷蔵庫の残り野菜と、実家から届いたトマトを3個半投入して、さっと煮カレーとでもいうか。見た目が今いちだけど、辛さは十分、美味しかった。
このまま食欲の秋に突入か…。おひとつよろしくお願いします。
by sakamotochiaki
| 2008-08-24 22:09
| ◎こんな日々
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